午後、先週の治療の続きがありました。2回目なので前回より気楽……かと思いきや、なまじ前回、多少は痛みがあることを知ってしまったせいか、序盤は緊張してしまい、却ってしんどいことに。
しかし、これ自体は構わない。問題はこのあとです。よせばいいのに、試写会に赴きました……しょうがないのです、治療の日程が決まる前に応募してみたのが当たってしまったのですから。
今回は諦めようか、とも思ったのですが、しかし前回の治療の経験から、少し視界はぼやけ、細い字は読めなくなりますが、太い字や大きなものを把握するのはあまり支障がない、と解っている。むしろ、この状態で映画が観られるかどうか試すのも悪くはない、という気がしてきた――なにせ試写会ですから、あまりに観るのが辛ければ、公開後にちゃんとお金を払って観るのもいい。そんなわけで、治療のあと、思い切ってお出かけ。
とはいえ、予想外だったのは、基本的に片方ずつ治療を施すものだと思って楽観視していたら、もう一方の眼も、その後の確認のために瞳を広げるための薬を差されてしまったことです。まあ、治療をしたほうの眼よりはよっぽどまともに機能しますが、それでもやっぱりきつかった……。
こんな有様では自転車で移動するわけにはいかないので、久々に電車にて豊洲へ。ずっと工事をしていた新しい出入口が完成し、エスカレーターが設置されてだいぶ快適になりました。以前は狭いうえに、出入りするときの風がきつかったのです。
前置きが長引きましたが、本日試写会にて鑑賞したのは、お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良久々の監督作、鈴木おさむの小説をもとに、売れない芸人の姿を交換日記に託して描く『ボクたちの交換日記』(Showgate配給)。
実は前作『ピーナッツ』を観たときから、内村監督の新作を待ち望んでいたのです。前作もそうでしたが、今回も心地好い“映画”に仕上がっている。映画が好き、というのがカメラワークや台詞の組み立てから滲んでいるのです。伊藤淳史&小出恵介の芸人ぶりも見事で、とにかく観ていて気持ちがいい。終盤、ちょっと情緒的に作りすぎているのが個人的には引っかかるんですが、確かに笑えて泣ける良作。改めて、内村監督には今後も撮り続けて欲しい、と願わずにいられません。ほんとに。
ちなみに、気懸かりだった眼のほうは、観ているあいだにだいぶ恢復したようで、最後にはだいぶ楽になってました。相変わらず細い字は、大スクリーンであっても読みづらかったのですが、予告篇の字幕ぐらいあれば問題ありませんでしたし、人物の見分けがつかない、という事態にも陥らず、普通に鑑賞することが出来ました。……とはいえ、やっぱり治療のあとは避けて、もーちょっとコンディションのいいときに観たほうがいいのは確かですけど。実際、劇場に着いたあと、スクリーンに入っていく廊下が暗すぎ、治療直後の視力では足許がおぼつかなかった。本気でひとがいても真っ正面からぶつかりかねないくらいに。
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