毎週火曜日治療で散瞳薬を点眼されてしまい、夜更けまでものを見るのが困難になる、というのがあと1ヶ月は続く予定なので、火曜日夕方はしばらくのあいだ、作業はせずに借りたDVDを観る、ということにするつもり……なんですが、だんだん慣れてきたのか、帰宅から2時間もすると、細かい文字はともかく、モニターに何が書いてあるのかぐらいは解るようになってます。だったら作業に集中すればいいじゃん、と思いつつ、そろそろ返却しておきたいのでやっぱり鑑賞。昨年公開された北欧の映画です。20世紀初頭、ノルウェーに実在した孤島の少年更生施設で実際に起きた叛乱事件をベースとした物語。
先日の『オールド・ボーイ』同様、ある方からお薦めしていただいた――と言っても、昨年の劇場公開の際にちゃんとチェックはしてあったんですが。聞きしに違わぬ重厚な作品。筋はシンプルですが、描写の説得力、クライマックスの衝撃が凄い。結果としては無力感をもたらす展開なんですが、それでも不思議と救いがあるように思えるのは、悲劇が終盤の会話を巧みに裏打ちしているからでしょう。名優ステラン・スカルスガルドの、人間的な暴君ぶりも見応えがありました。
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