レンタルDVD鑑賞日記その346。

 このあいだ、4巻からいきなり観はじめる、という馬鹿なことをしてしまったシリーズの第1作です。今度はちゃんと順番通りに観ますよ。

 監督の白石晃士氏は以前に『口裂け女』を題材に映画を撮っていますが、それとは違ったアプローチ。近所にそれっぽい女が現れる、という噂を聞いて、それらしき女を撮影した投稿映像をきっかけに、現代の口裂け女の正体を探り、可能なら捕獲してしまおう、という試みを追ったドキュメンタリー、という体です。

 低予算であることを逆手に取った作りですが、それが巧く噛み合っていた4作目と比べると、わざと端折ったところが多いように思え、繋がりが途切れがちなのが残念。それもまた低予算であることを逆手に取った発想ではあるんですが、語りとしては巧くても、ちょっと取材としての厚みが感じにくいのです。手に入れた映像をそのまんま提示して、お座なりな検証しかしていない怪奇ドキュメンタリーよりよっぽど考えられているのは確かですし、面白いのは間違いないので、引き続き観ますけど……正直、映像よりも作中人物のディレクターの頭がおかしいことのほうが怖いんですけど。

 ちなみにこれ、『へんげ』の大畑創監督が端役でちょこっとだけ登場してます。順番からすると、口裂け女らしき人物に、ずぶ濡れで煙草を求められた、という証言をする人物に分している模様。大畑監督の“演技”が観たい、というかたは手を出してみるのも一興。

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