レンタルDVD鑑賞日記その349。

 本日は観たい映画が多数封切りされておりますが、色々あって映画館詣では明日に回し、本日はTSUTAYAにて借りてきたものを即日鑑賞いたしました。

  • 『ほんとにあった!呪いのビデオ40』(BROADWAY[発売])

 しばらくぶりにほん呪旧作再鑑賞です。2010年リリースの第40巻。

 初見の当時はそんなに高く評価していなかったように思いますが、他の類似作品と比べればやっぱり格段にレベルは高いんですよねー。内容はかなり選んでいるし、ドキュメンタリーとしての見せ方も匙加減が巧い。個々の映像が、映像だけでは小粒なのは残念ですが、その不可解さをちゃんと際立たせているので、作品として成立している。

 ……それにしても、この頃は岩澤君、現場を離れてたんだなあ。まさか復帰の上、単独での構成・演出にまで昇格するなんて思ってませんでした。

 本日の本命はこちら。実は今週、銀座テアトルシネマのさよなら興行にて鑑賞するはずだった作品なのです。2007年、イタリアの映画賞を総ナメにした名作ミステリー映画。湖のほとりで発見された美しい屍体が炙り出す秘密とは。

 かなーり淡々としていますが、しかし美しく味わい深い作品です。淡々としているようでいて終始予想外の展開を繰り返して目が離せず、結末には驚きと共に、複雑な感情を呼び起こす。もっと緻密に伏線を張り巡らせたり、更に深く情感を描き出せたのでは、という印象もあるにはありますが、100分足らずの尺の手頃さとは裏腹の、密度を感じさせてくれる良品。なるほど、さよなら興行の1本に選ばれるだけのことはある――ああ、やっぱり劇場で観ておきたかったなちくしょ。

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