少しは堂々としててもいいんじゃないの?

 今週の新・午前十時の映画祭は、新しくセレクトされた作品です。過去にも観たことがないので、万が一でも観逃さないために早めに鑑賞することにしました。梅雨入り宣言が出たわりに、比較的快い陽気のなか、のぉんびり自転車を漕ぎ漕ぎ六本木へ。

 到着してみると、入口の雰囲気がちょっと違っている。エントランス右手にイベント開催時にはお馴染みの受付カウンターが接地され、その奥のエスカレーターの前には、ジャッキー・チェン中川翔子、それによく知らないひとの姿があしらわれたポスターが掲げられている。何じゃらほい、と思い、飲物を買うついでに劇場の方に確認すると、映画ではないイベントが催されているらしい。時間もあんまりないのでそれ以上は追求せず、お目当てのスクリーンに移動してしまったのですが、帰宅後、ツイッターを眺めていたら答が解りました。長州力との対戦やTHE ALFEEとの共演など、応募者の夢を叶える、という企画を展開しているのどごし〈生〉の第4弾として、ジャッキー・チェンを師匠としたカンフー映画に主演したい、という夢を叶えていたようです。本篇自体はネットで観られますし、別に中にはいって観たい、とまでは思いませんでしたが……ポスターぐらい撮影してくれば良かった、とあとで思いました。真横に新・午前十時の映画祭の告知ポスターがいつも通りに飾られていて、そっちを撮影しているときは特に注意されませんでしたから、ちょこっとレンズを動かして撮ってもお咎めはなかったかも知れないのに。我ながら、こーいうところで遠慮する理由がよく解らない。

 まあそれはさておき今日の本題です。午前十時の映画祭にとっても、私個人にとっても初のジョン・ウェイン主演作、テキサス州の小さな街で、保安官たちとならず者一家が戦いを繰り広げる西部劇リオ・ブラボー』(Warner Bros.配給)。西部劇の名作、と謳われている1本です……が、私には中盤、ちょっと退屈でした。個人的には、決闘に至る前の緊張感もまた西部劇の魅力だと思っているのですが、どーも中盤が弛緩しているのが気になる。あと、戦う相手に魅力も強さも感じにくいのが難点。しかし、細部のやり取りや、クライマックスの趣向、保安官とその周辺のひとびとのキャラクターが実に味わい深く、終わってみると確かに面白かった、と言える。個人的には、これまでに観た西部劇の中からベストに選ぶことはないんですが、評価されるのは理解できます。

 本日、ひとつちょっとした忘れ物をしでかしました。いつも映画鑑賞の際は、必要な会員証などをポケットに収めた専用ノートを持ち歩き、そこに作品ごとのざっとした感想をメモするのが習慣なのですが、ノートはちゃんと持ってきたのに、よりによって筆記用具を置いてきてしまった。ノートに向き合う時間がなかったときなど、家に帰ってから仕上げることもままあるものの、今日は行きつけのうどん屋に寄るつもりで、待ち時間に書くつもりでしたから、そのあいだを無駄にしたくない。まあ、今後予備として持ち歩いておけばいいか、と考え、近くのコンビニで安いボールペンを購入してからうどん屋を訪れました。

 ……ふだん使っているポールペンより書きやすい。

 わたしが通常持ち歩いているのは、リフィルを好きなように差し換えて、独自の構成にできるタイプのものなのですが、これの書き心地がいまいち良くない。用途の都合で油性を選んだところ、インク保ちはいいけれど微妙に薄く、ゲルタイプのものを新たに取り付けてみたら、どういうわけか簡単に詰まってしまう。それに引き換え、今日買ってきたものは、インクの濃さも書き心地も快く、書き終わったときの見場もいい。これは何か、妙に小洒落た、機能的に見えるものよりも、シンプルに徹したもののほうがけっきょく道具としては完成されている、ということか。いや書いてみて自明の理だ、とは思ったけど、何だろうこの徒労感。

 食後は本屋に立ち寄り、お目当て以外に1冊だけ衝動買いのものを加えて購入して帰宅。最近、時間がいっぱいいっぱい過ぎてお買い物報告をしてませんが、ときどきは買っているのです、相変わらず。

コメント

タイトルとURLをコピーしました