本日はいつもより早い時間に家を出て、9時前には有楽町のTOHOシネマズ日劇に到着。鑑賞したのは、世界最速で封切りとなった、ハリウッドによる『忠臣蔵』リメイクとして、発表当時から話題になっていた『47RONIN(3D・字幕)』(東宝東和配給)です。どう評価するにせよ、ちゃんと観ておかねば、という義務感から出かけたのです、が。
……悪くないよ?
もうはなっから現実の日本ではない、ファンタジーのなかの出来事だと解るので、日本の描写の不自然さはほとんど鼻につきませんし、人口に膾炙した『忠臣蔵』の内容との差違も気にならない。世界観や登場人物を大きくいじりながらも、しかし事件や仇討ち、武士としての誇りといった精神や、討ち入りの際の手筈に原典の痕跡があり、エッセンスも充分に残している。人物の心理の裏打ちが弱かったり、オリジナルの趣向が続く中盤にやや中弛みがある、とかいう嫌味はありますが、それは『忠臣蔵』とは関係なしに築いたからこその欠点とも言える。オリジナルや日本文化に対する敬意がしっかり感じられる仕上がりです。瑕も多いですし、もうひとつ突き抜けた魅力が欲しかった、とは言い条、水準は充分に超えている。時代劇を求めちゃいけませんが、公開前の情報だけで侮っているひとは、とりあえず観ておいてもいいと思う。
なにせ開映が早いので、終わりも非常に早い。とっとと帰宅し、食事を摂って早めに作業に戻ろう、と思ってましたが、ちょこっとだけ買い物をするつもりで寄り道したら、変に時間を取ってしまいました。しかも買ったものに問題があって、後日交換する羽目になるという。……買い物とかは、まとめてやったほうが間違いないのかしらね。
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