『天保異聞 妖奇士』説十三 地獄極楽風聞書

 長い務めから久々に放たれ、花街で休暇を満喫していた奇士たちの様子に、ひとりの若き絵師が関心を抱いた。彼らを執拗に追っている岡っ引きから、絵師――のちの河鍋暁斎は、その行動を聞かせてもらう。

 OP・EDがリニューアル。前よりはまだ作品に合っているか、とは思うがやっぱり普通のJ-POPなのはなあ。しかし背景のほうは旧版より格段にいい。OPは意味不明の野趣に富んでいましたし、アトルを押しだしたEDはカメラワークや雰囲気作りも秀逸で、本編と切り離して観ても高いレベル。これだけ繰り返し鑑賞してしまいそうなほどだ。

 年越し最初の1話は、河鍋暁斎という新キャラを聴き手に据えての総集編でした。このところ話が何処に進んでいるのか訳が解らなくなっていたので、奇士の全体像を見直すうえで有意義だったと思います。こういう時期を心得た総集編には好感が持てます。が、ここに来ていきなり元閥やアビの別業を初めて知ったよーな気がするんですがそれはどうだろう。設定がユニークなのはいいとしても。

 第2クールのキーマンとなりそうな河鍋暁斎、って本編中でそう名乗ることはないはずですが、しかし既に狂斎と名乗っているのは――まあいいか? 声を演じているのは高山みなみ。時間帯が時間帯だけに、声優の使い方がそこはかとなく贅沢です。

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