くらぶれば、夢まぼろしのごとくなり。

 きのうさんざん映画を観たばっかりですが、今日もお出かけです――だって、さよなら日劇ラストショウの上映で、この時間にしかかけないんだもの。魅力的なラインナップ全部押さえるのは不可能ですから、自分なりに優先順位をつけて厳選して、結果こんなタイトなスケジュールになってしまっただけで。

 残すところ6日となったTOHOシネマズ日劇で鑑賞したのは、黒澤明監督1980年の作品、戦国時代の名将・武田信玄の逸話をもとにした時代ドラマ『影武者』(東宝初公開時配給)。黒澤作品は可能な限り最初は映画館で観る、というルールを自分に課していて、今回のラインナップで、未鑑賞かつ訪れやすいスケジュールに上映していたのがこれだけだったので、実は最初に観に行くのを決めていた1本だったりする。

 さすがに重厚、極めて味わい甲斐のある大作であることは間違いない――んですが、正直なところ、全般に間を作りすぎている印象。こっちが昨今のやたらとテンポのいい作品に毒されているから、というのもあるでしょうが、如何に間を尊重するにしても、本篇はちょっと度が過ぎている。昨日までで消耗した体力が恢復していないこともあってか、眠気との戦いに負けそうになる場面もしばしばでした。そんな状態で、3時間近い尺に対しながら、結局は眠ることなく、しかも印象に残っているシーンが多いんですから、やっぱり映画としての牽引力に優れているのでしょう。

 鑑賞後は家に帰り、仮眠を取って作業に……と思ってたら、行き違いがあって、明日以降に回すつもりだった用事を急ぎ片付けることに。お陰で、昨日に続き仮眠を取ってません。眠いです。

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