レンタルDVD鑑賞日記その389。

  • 『本当にあった投稿闇映像6』(MAGICAL)

 怪奇ドキュメンタリーシリーズ第6巻。

 ずーっと微妙だ微妙だ、といいながら付き合ってきましたが……もうそろそろ限界かなー。この手の怪奇ドキュメンタリーはフェイクが付きもので、それを承知の上で愉しむべきなんですが、いつまで経っても嘘が下手なままではさすがに辛くなる。

 ぶっちゃけ、合成だ、と思っていても「もしかして」という期待を抱かせてくれる程度の真実味は欲しいんですが、このシリーズはとにかくそこが下手なのです。とりあえず、素材を撮影した機材に合成映像の質を合わせる、程度の工夫はしてくれないと、そもそも不自然な怪奇現象が更に不自然になります。ついこのあいだ殺人が発生した家にあっさり侵入できて、しかも警察が検証した痕跡がなく犯行の痕跡は残ってる、なんてあり得ないヴィジュアルが展開するわ、電車に飛び込んで自殺した人間の遺体から売買可能な臓器を回収……なんていう都市伝説めいた話を実際に撮影したなんて話が出て来るわ。後者については、そもそもその状況に不自然なところがあるのを無視しても、“現場にいないはずの人間がそこに”という怪奇現象があまりにてきとー過ぎて、観ていて呆れるばかり。

 雑さを愛でる、というのも楽しみ方のひとつですが、そもそもシリーズとしての構造にも芸がなく、なぁんにも秀でているところがないので、さすがにこれはもう切ります。スタッフは『ほん呪』とか『Not Found』とかを研究して出直してこい。

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