おっさん映画2本立て。

 きのうも触れた通り、今回のフリーパスはまだあまり活用出来てません。きのうでようやく5作目、せめて10作以上は観ないと元を取った気分にはなれませんし、そもそも何だかんだで観たい映画がたくさん宿題に残っているので、あと10日、頑張って映画館に通いまくろうと思います。

 そんなわけで今日も夕方からお出かけ。向かったのは、銀座地区――ここもTOHOシネマズ日本橋開業以来足が遠のいてますが、未だに独自のラインナップを中心とするシャンテがあるので、六本木ほど縁遠くなることはない……はず。

 まず赴いたのは、TOHOシネマズ有楽座。レディスデーとはいえ平日夕方なので、そんなに混んではいないだろう、と高を括っていたら、1階のチケットカウンターにけっこうな列が出来ている。どうも向こうも予測し切れていなかったようで、ふたつある窓口がひとつしか開いていなかったせいもあるんですが、これはけっこう当たっているらしい。まあ劇場自体がけっこうでかいのでそんなに埋まってはいなかったものの、なかなかの話題作になっているらしい。

 ものはというと、彗星のようなデビューで話題を攫ったポール・ポッツの半生を、『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケルが映画化したワン チャンス』(GAGA配給)

 実在の人物、それも存命の人物を映像化するときは、神経を遣わないと単なるたいこもち映画になりかねませんし、逆を打つと当たり障りのない代物になってしまいますが、本篇は実際のエピソードをうまく応用して、不運なポール・ポッツの半生をコメディ風に描いている。その不幸ぶりは伝わるけれど、必ずしも暗くないトーンが終始快く、それでいて世界中の話題となったTVショーへの出演が決して偶然でなかったことも解る。よほどポール・ポッツが好きでない、というひとでもない限り、現代のシンデレラ・ストーリーに浸れる好篇です……が、エンドロールで流れる曲だけは何とかならなかったのかしら。テイラー・スウィフトが駄目とは言いませんけど、ここで聴きたいのはそれじゃないだろー。

 劇場を出ると、今度は高架を挟んだ反対あたりにあるTOHOシネマズシャンテへ。本日2本目は、『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン監督作品、主演のブルース・ダーンらのアカデミー賞ノミネートでも話題になった、老いた父と息子とのロード・ムービーネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(LONGRIDE配給)

アバウト・シュミット』からずっと好きな監督なんですが、今回も安定のハイクオリティ。無口で無思慮な父親、敬虔なのに口汚い母親、それぞれに悩まされながら、孝行な息子が辿る旅路の息苦しくもユーモラスなこと。周囲のひとびとの無邪気な悪意を、マイルドに描き出しながらも、そこから少しずつ明らかになる家族の絆が非常に暖かいのです。結末はリアルだけど、その範囲内で出来るいちばん爽快な締め括りで後味もいい。やっぱりこの監督は巧いです。

 内容的には文句のない2本立てでしたが――終わってみて、我ながら華の少ない作品を選んでしまったなー、と思います。映像的にはどちらもレベルは高いんですけど、メインキャストは率直に言って絵になるひとたちではありませんし。まあ、それでも映画になるのが凄さ、とも言えるんですが。

 明日は用事があるので、さすがに映画鑑賞には出かけない予定ですが、明後日もまた複数観るつもりです――複数、という言い方がミソ。

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