本日、109シネマズや各種映画祭の運営に携わる東急レクリエーションから、こんな発表がありました。
「経営ビジョンの策定」「新宿TOKYU MILANO内の直営事業所閉鎖」および「丸の内ルーブルの閉館」ならびに「組織変更および人事異動」に関するお知らせ(PDF)
あー、遂に来たな、という感が。新宿歌舞伎町はかつての噴水広場を取り囲むように多くの映画館が軒を連ねていましたが、数年前に一気に撤退してしまいました。東急の経営するミラノ座系列4スクリーンだけが頑張っていましたが、やはり周りからの連携を失ったうえに、少し離れた場所にふたつもシネコンが建設されてしまい、そちらに吸いあげられた客を取り戻せなかったのでしょう。
実は来たる2015年の春頃、歌舞伎町唯一の劇場ではなくなるはずでした。だいぶ前に閉館した新宿コマ劇場跡地に、大規模なホテルとともにTOHOシネマズが出店することが3年前に発表されています。個人的には、そこまで持ちこたえることが出来れば、ちょっと状況が変わるのではないかな、という期待がありました。
しかし、たぶん話はそう簡単ではなかった。プレスリリースによれば、施設の老朽化自体も大きな問題だったようで、恐らく新しいシネコンが目の前にオープンすれば、否応なしに比較されるでしょうし、そのためには何らかの準備が必要だった。回収できるか不明な投資をするよりは、業界の主流となったシネコンを別の地区に開くほうがいい、と判断したのでしょう。実際、上にリンクしたリリース記事には、渋谷に新しいシネコンをオープンする、とある。あちらでは大手で競合するのがTOHOシネマズだけですし、他の地域に比べて映画文化がまだ根を下ろしているので、妥当かも知れません。
そうでなくても最近はTOHOシネマズばっかり訪れていて、新宿に映画鑑賞に赴く機会が減っていますが、これで来年くらいまでは更に乏しくなりそうです。
……それにしても、一緒に丸の内ルーブルまで閉館したのはちょっと驚きでした。こちらは他の映画館と被ることがほとんどで、更に縁遠くなってましたが、映画道楽にハマった直後ぐらいはけっこう訪れた劇場でした。閉館前に1回ぐらい立ち寄れるかなー。
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