レンタルDVD鑑賞日記その415。

  • 『ほんとにあった!呪いのビデオ58』(BROADWAY[発売])

 夏恒例の連作、『邪心 中編』を始め、車で走行中に出逢った異様な出来事『女首』、廃墟で遭遇した怪異『足下』などを収録。

 相変わらず、基本的に他の怪奇ドキュメンタリーよりは安心して観ていられる……のですが、やっぱり物足りない。何度も言ってますが、これだけ年季を重ねたシリーズなら豊富にストックがあるはずで、1巻のなかに似たような怪奇映像を収録するなら、それなりの意図がなければ効果がありません。今回、あからさまに似たようなパターンが繰り返されていて、“またか”というのが率直な印象でした。

 連作のほうも、調査の仕方があまりに大雑把で、眉をひそめる場面がしばしば。どれほど表面的にいじめはない、と言っても個々でどういうやり取りがあるのか学校がすべて把握しているはずはなく、こんな曖昧な追い方じゃ普通は辿り着きません。それなりに頭数があるのに、野郎が雁首揃えて動き回っているのも意味不明ですし。尺を稼いでいるつもりなのかも知れませんが、そのあたりに経験の乏しさ、配慮の悪さが見え隠れします。

 唯一、“死神”という人物に対して復讐の依頼を装って連絡を取るために、新人の演出補に書かせた依頼内容を読んだ菊池宣秀演出が「これは……架空の依頼なんだよね?」と確かめているところだけ妙に笑えましたけど。心当たりがあるのか菊池くんよ。

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