年内の大きなイベントは新耳袋ライブで終わり――と書きましたが、実はこれがあった。2ヶ月にいちどの参加がほぼ恒例になってましたし、映画館での上映ということもあって、普通の映画の延長として捉えていたもので忘れてました。
どうせ行くなら、今回もついでに映画を1本は押さえておきたい。が、それと同時に、どーせ六本木まで行くなら、行きつけのうどん屋で食事を摂っておきたい。年内にもういちど六本木に足を運ぶ機会があるかは微妙ですし、何より純粋に食べたい。
色々とスケジュールを考えた結果、映画のハシゴはやめて、夕食代わりに食べに行くか、とも最初は思ったのですが、前日に父がいきなりステーキ肉を買ってきたので、今日の夕飯にする、と言われた。
……というわけで、お昼前までに買い物をしてから六本木入りし、食事を摂ったあとで近くのネットカフェにて仮眠と休憩を取り、それから映画を観る、という若干無茶なスケジュールを組んでしまった。
ネットカフェでの休養のさいには、少しでも作業を進めるつもりでいたのですが、誤算だったのは、そのまえのお買い物で空振りを繰り返して手間取り、予定時刻ギリギリに着いてしまったこと。お陰でネットカフェに入ったときには若干グロッキーになっていました。何とか少し睡眠を取り、じゃあ残り時間で作業を、と思ってノートパソコンを起動したら、アップデートが無数にあってリソースを奪われ、けっきょくほとんど進められず。
まあ、ここまで来たら、自分の要領の悪さを嘆いていても仕方ない。夕方にTOHOシネマズ六本木ヒルズに赴き、まずはついでの映画鑑賞です。
選んだのは、岩明均の伝説的名作漫画を『永遠の0』の山崎貴監督が実写化した2部作の前篇『寄生獣』(東宝配給)。
ネットなどでちらほら眼にしていた評判通り、VFXのクオリティ、映像は超一級。私は原作未読なんですが、題材をうまく整頓している脚本もいい。ただどうも、役者がせっかく熱演してくれているのに、演技が雑然としている印象……前々から思ってるんですが、山崎貴というひとはVFXの監修の技術はあっても、監督としてはかなり心許ないのです。観ていて面白いんですが、もっと作品のテーマ、描写の意味を重く突きつけられる監督は他にいたんではなかろうか。まあ、それでも面白いのは確かですし、正しく評価するには並行して作られた完結篇も観ておくべきでしょうから、来年の春を楽しみに待ってます。
少し間をおいてから、別のスクリーンに移動して、本日の目玉である爆笑問題withタイタンシネマライブ#32です。
それにしてもこのイベント、以前はもーちょっとキャパの小さなスクリーンでかけていたのに、今回は六本木でも2番目に大きなスクリーン2に移っている。お笑いライブとしてはかなり年齢層が上に位置する観客が多い、というのが定番のネタだったのに、若いひとの姿がだいぶ増えてます。それもこれも、今年の日本エレキテル連合のブレイクが寄与しているのでしょう。それは解る……解るけど、あのネタだけで彼女たちを知っているようなひとがいた場合、ライブでエレキテル連合が演じる尖ったネタはちょっときつくないか、そして長井秀和は毒が効きすぎてないか、という気はしましたが。
案の定、中盤ぐらいで登場した日本エレキテル連合のネタは当然のように朱美ちゃん絡みではなく、むしろ特殊な漫才の趣がある。それでもちゃんと笑いを取っていたのはさすが。しかし、3組あとに登場した長井秀和は、暖まった空気を完璧に無視して、いつも通りでした……絶対にテレビじゃ観られないネタなので貴重といや貴重ですが、本当にどうなんだ。
今回、個人的に収穫だったのは、初登場のシティホテル3号室のネタです。別イベントの人気投票の結果を踏まえての登場だったそうで、私はほんとーに全く知らなかったのですが、丁寧な仕込みで組み立てられたネタはとても私好みでした。そして、終盤に登場したパンクブーブーは、王座に輝いただけの貫禄を見せる堂々たる仕上がり。……でも最終的にいちばんインパクトが強かったのは、BOOMER&プリンプリンのネタ序盤に発生した事件だったりする。終始面白かったんですけど、ありゃもうネタの面白さじゃなかったもんなー。
すっかり定着したこのイベント、来年も継続して開催される模様。新耳袋ライブと同様に、可能な限り観に来たいと思います……ただ、冷静に考えると、六本木よりも実際にライブが行われている銀座のほうが家に近いんだけど……。
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