劇場で鑑賞した本数: 137本(延べ・130本)
今年は2度の入院や体調不良が続いたり、いきなり多忙になったり、でけっこう失速する時期も多かったのですが、稼ぐときに稼いでいたお陰で3桁は無事に突破、今のところ生涯でも4番目にたくさん観た年になりました。来年は諸々落ち着きそうなので、もーちょっとたくさん鑑賞したい。
映像ソフトもしくはオンデマンドで鑑賞した本数: 20本
忙しいと、劇場には意地で足を運びますが、レンタルや購入したソフトの鑑賞に時間をうまく割けなくなってしまう。これでもまだ頑張った方です。今年後半に、前々から観たかった作品を幾つかソフトで購入しているので、来年はもーちょっとたくさん観られる……はず。
最も多く訪れた劇場: TOHOシネマズ日本橋 48本
自宅から最も近い場所に出来た、ということもあり、3月のオープンなのにもうちょっとで50本に達する、という本数をここで鑑賞しました。実は2016年にはもっと近いところ(というか、現在日本橋に行くときの通り道)で新しいTOHOシネマズがオープンするため、それ以降は減るかも知れませんが、とりあえず2015年もここが私にとっての拠点になりそうです。
私的ベスト20(2014年01月以降に劇場で封切り公開された作品)
順位 | 作品タイトル | 日本公開日 |
1 | 『ゴーン・ガール』 | 2014年12月12日 |
2 | 『プリズナーズ』 | 2014年5月3日 |
3 | 『ジャージー・ボーイズ』 | 2014年9月27日 |
4 | 『ドラッグ・ウォー 毒戦』 | 2014年1月11日 |
5 | 『白ゆき姫殺人事件』 | 2014年3月29日 |
6 | 『GODZILLA ゴジラ(2014)』 | 2014年7月25日 |
7 | 『それでも夜は明ける』 | 2014年3月7日 |
8 | 『メルボルン』 | 日本公開未定 |
9 | 『フューリー』 | 2014年11月28日 |
10 | 『舞妓はレディ』 | 2014年9月13日 |
次点 | 『ある優しき殺人者の記録』 | 2014年9月6日 |
きのう、今日と慌てて感想をアップしたのは、ここに加わる作品のを用意してなかったからです。ギリギリまで作業にかまけていたせいで、ぜんぶはフォロー出来なんだ。
1位は正直、他には選びようがありませんでした。私にとっては、映画道楽のきっかけとなった『セブン』『ファイト・クラブ』以来追ってきたフィンチャー監督の最新作であり、監督のエッセンスが凝縮されたような傑作ですから。いまひとつ成績は振るわない、という噂を耳にしましたが、この凄まじい映画体験は是非劇場で。
2位は『ゴーン・ガール』が出てこなかったらトップだったかも知れません。こちらも人間の“闇”を突きつけるサスペンスの傑作です。続く『複製された男』も違ったベクトルの怪作でしたが、私はこっちを選びたい。
そして3位は、誰よりも敬愛するクリント・イーストウッド監督が、こよなく愛する“音楽”を題材に、その職人的手腕を遺憾なく発揮した1本。ほとんどの作品が大好きなのに、あまりに職人的ゆえ上位に上げづらいのが私には困りものでしたが、これは誰にもお薦め出来る。
4位と5位はだいぶ前から上位に食い込んでました。かたや、アジア圏で最も好きな監督ジョニー・トーが中国という制約の多い世界に飛び込んでもその才能が発揮しうることを示した傑作であり、かたや今まで別のところでしか縁がなくて映画はなかなか観るきっかけが得られなかった中村義洋監督の優れたサスペンス。実は3位以外、ここまでほとんどがサスペンス作品というのも私にとっては嬉しいところ。
6位以下はどうするか迷いながらのランキングですが、いまお薦めとして挙げるなら、という感じで。次点に、今年最後に鑑賞した『ある優しき殺人者の記録』を挙げましたが、これはどーしても取り漏らしたくなかったので。状況が違えば10位以内に入れていたかも。
私的ベスト10(2013年以前に公開された作品)
順位 | 作品タイトル | 日本公開日 |
1 | 『羅生門』 | 1950年8月26日 |
2 | 『チャイナタウン』 | 1975年4月12日 |
3 | 『パーフェクト ワールド』 | 1993年12月11日 |
4 | 『砂の器』 | 1974年10月19日 |
5 | 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』 | 1998年3月7日 |
6 | 『幕末太陽傳 デジタル修復版』 | 1957年7月14日 |
7 | 『2001年宇宙の旅』 | 1968年4月11日 |
8 | 『仁義なき戦い』 | 1973年1月13日 |
9 | 『レザボア・ドッグス』 | 1993年4月24日 |
10 | 『アヒルと鴨のコインロッカー』 | 2006年6月23日 |
1位は動かせない。国際的に高い評価を得る黒澤明監督ですが、今回初めて劇場でこの作品を鑑賞して、あまりの完璧さに打ちのめされました。あの『七人の侍』よりも、制限された舞台と登場人物で組み立てられた一分の隙もない作品世界は、世界中探しても並ぶもののそうそうない境地に達していると思う。
こちら、2位以下の説明は割愛させていただきます……実の処、今年は映像ソフトやリヴァイヴァル上映での鑑賞が少なめでしたから、ランキングはつけにくかったのです。だいたい、肝心の2位の感想がまだ書き上がってなかったし!
2015年の展望
これを書いているいま現在も作業に追われていて、来年公開される作品のチェックが追いついていません――そもそも、もし観ていたらトップ10に食い込んだのでは、と思われる作品がまだ劇場でかかっているので、それを観に行くのがまず優先。
それでも意地で楽しみにしている作品をあえて挙げるとするなら、まずはようやく輸入されたベニチオ・デル・トロ主演作『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』(1月10日公開予定)。そして『ジャージー・ボーイズ』から間を置かず登場のイーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』(Warner Bros.配給/2月21日公開予定)。
が、特筆して挙げねばならないのはこのふたつでしょう。まず、『ワイルドスピード SKY MISSION』(東宝東和配給/4月17日公開予定)。『SAW』シリーズのジェームズ・ワン監督がその手腕を見込まれて初めて携わるアクション大作、というだけでも充分すぎるほど楽しみな1本でしたが、シリーズの中心を担っていたポール・ウォーカーが不慮の事故により早逝、撮影半ばにして参加不能になり、スタッフや遺族の協力で完成させた最新作です。出来映えに不安を抱きつつも、しかしこれはチェックしないわけにはいかない。
そしてもうひとつは、もう来年末の話になってしまいますが、あの伝説的シリーズ最新作『STAR WARS episode VII : The Force Awakens』(Walt Disney Studios Japan配給/12月18日公開予定)が待っています。ルーカスが権利をディズニーに手渡してしまい、違うスタッフでの新作、という点に当初は不安も大いに囁かれていましたが、『スター・トレック』を再生したJ・J・エイブラムス監督の起用、可能な限りのオリジナル・キャストの再結集、そして一部が公表された特報映像により、一転して大幅に期待が膨らんでいます。監督のこれまでの仕事ぶりから、きっと期待に応えてくれるとは思いますが、ハラハラしつつその日を待ちたいところ。
……でも個人的にいちばん楽しみなのは、バナナマン日村主演作『新撰組オブ・ザ・デッド』(Vap配給/春公開予定)だったりするんですけどね。
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