無事に第3回の開催が決定した新・午前十時の映画祭、第2回の上映も残すところあと4コマ。今年もコンプリートが間近に迫っているので、着実に押さえていきます。というわけで今日も今日とてTOHOシネマズ日本橋へ。
今期の作品は、ベネズエラの辺境から大量のニトログリセリンを運搬する仕事を任せられた4人の男達の緊迫したドラマを描き、カンヌ映画祭とベルリン国際映画祭の最高賞に輝いたフランス映画の名作『恐怖の報酬』(東和配給)。
あんまり知識の持ち合わせがなかったんですが、これは確かにすごい。序盤、ちょっと描写が雑然としすぎてるのが個人的には引っかかったんですが、しかしその積み上げをきちんと土台にして築かれる中盤以降のインパクトたるや。音楽や派手な効果音の類などほとんど用いていない、そして敵すら登場しないというのにこの緊迫感。約2時間半とちょっと長めの尺ですが、中盤以降はほとんど目を逸らせませんでした。
というわけで、残すところあと3本。でも私の心境は既に、「早く次のラインナップを発表してくれー!」になってるんですが。いちどラインナップに挙がったものの外れてしまった『ミツバチのささやき』や『ひまわり』、契約の問題から旧第2回で行われた2周目の上映に入れられなかった『バベットの晩餐会』あたりの復活を期待してるんですけど、はてさて。次の作品を観る頃には発表されてるかしら。
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