待望のＷジャー。

　当初はきのうの夕方、自転車で豊洲まで赴いて映画を観るつもりでした。が、通院のあと、疲れが噴き出したようでそんな気力もなくなり、早い段階で今日に観に行くことを決めていたのです。雨が降ることも解ってましたが、電車で出かける覚悟も出来ていた。

　……午前中、けっこう盛大に雪が舞っていたのにはちょっと焦りましたけど。すぐに止んだからよかったんですけど。

　というわけで夕方にユナイテッド・シネマ豊洲に赴いて鑑賞したのは、あの衝撃の日本登場から早10年、プラッチャヤー・ピンゲーオ監督×トニー・ジャー主演、更にジージャー・ヤーニンまで加わり、一頭の象を巡る陰謀に、古式ムエタイを体得する象遣いの青年がふたたび立ち向かう超絶アクション大作『マッハ！無限大』(KLOCKWORX配給)。

　どういうわけか『マッハ！』シリーズにされてしまいましたが、トニーの主演第２作『トム・ヤム・クン！』の続篇です。ＣＧやワイヤーなどの特撮をあからさまに導入しているので日和ったようにも思えますが、しかしアクションとしての見せ方はずっとレベルアップしている、というより、如何にアクションを魅力的に見せるか、ということに特化した作りは堂々たるものです。各個のアクションのインパクト、という意味ではぎらつくばかりの初期作品と比べるといまいちですし、主人公がブレていないから救われていますが、いささか人物が入り乱れすぎたストーリーはややカタルシスを削いでいる感も否めない。しかし、ジージャーも加えた超絶アクションの数々は、観ていて燃えます、興奮します。お陰でまた血圧上がった気がしますが。

　鑑賞後、色々と入り用なものを購入しにあちこち寄り道してから帰宅……自分用の手軽な血圧計を買ってきたのだ。そんなものを買うというのにどーして血圧が上がるようなもんを観てるのか私は。