もはや定着した感のある新・午前十時の映画祭もいよいよ今週いっぱいで5年目が終了です。最終日に観ようかなー、とも思っていたんですが、今週は金曜封切りで観たい作品があったため、週明け早々に鑑賞してきました。やはり左目の調子は少しずつ恢復してるんですが、ちょっと自転車に乗るのは怖い。あとあと雨が降る、という予報も出ていたので、大事を取って電車にて移動しました。
何だかんだでほぼ1年通い詰めたTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞した第二回新・午前十時の映画祭、日本橋での最後の上映作品は、ラストシーンがもたらした衝撃でハリウッドに変革をもたらしアメリカン・ニュー・シネマの先駆けとして評価された傑作『俺たちに明日はない』(Warner Bros.配給)。
ストーリーの構成や俳優の見せ方はクラシカルな手法を敷衍している印象もあるんですが、しかし随所でそれを外す趣向に揺さぶられ、そして辿り着く結末の衝撃はいま観ても逸品。冒頭から鮮やかなフェイ・ダナウェイの美しさと、行動の凶悪さに似合わない純粋さがまた印象的でした。
これで無事にコンプリート達成いたしました……が、前にも触れたとおり、来月から第三回新・午前十時の映画祭が始まります。次は本数が増える代わりに1週間上映が一部復活したり、ふたつのグループで2本を交互にかけてから次のコマへ、というスタイルに変わったため、観逃したものを他の劇場でフォローするのがちょっと難しくなったり、と少し不安もあるんですが、次回も私はコンプリートを目指します。何本かは、新たに上映館に加わったTOHOシネマズ新宿で観たいよね。
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