色々と想定外。

 観たい映画がだいぶ溜まってきたので、本日は消化のために朝からお出かけ。若干天気が不安定らしいために悩んだのですが、予報では夕方くらいまで保ちそうなので、お昼ぐらいに帰還するつもりなら問題はなかろう、と自転車にて出発。たぶん今年に入って初めて、自転車で新宿に赴きました……そしてこれがすべての間違いの始まりだった。

 久しぶりなので余裕をもって出かけたかったものの、しかし朝の支度に手間取り遅れてしまった。移動に充分な時間は確保できたのですが、結局、当初鑑賞するつもりだった作品は断念せざるを得なかった。

 しかし今日、新宿を訪れた理由は他にもある。出来てしまった空き時間を利用して、その用件を済ませてから、急遽決めた第2候補を鑑賞するために、ふたたびTOHOシネマズ新宿へ。

 予定から変更はしましたが、これも早いうちに観るつもりだった本日の鑑賞作品は、大ヒットドラマ劇場版の第2作、お馴染みの面々が“外交特権”の壁に挑むHERO』(東宝配給)

 いい意味でも悪い意味でもテレビドラマの劇場版。人気を博した作品のムードや語り口、登場人物の個性をしっかり押さえてはいますが、物語の作りはどうにも緩い。それでも前の劇場版は追求の過程にスリルがあったんですが、今回は“外交特権”とそれに纏わるちょっとしたひねり以外はほぼほぼ見え見えなのでいまいち緊張感がない。とはいえ、第2シリーズで降板していた雨宮の再登場に、このシリーズらしい会話のキャッチボールの面白さ、そして愚直ではあるけれど物語として芯を通しているからこそ成り立つクライマックスの感動とか、押さえるところは押さえているので、不満はありません。テレビシリーズを観てないひとに、単品の映画として薦められるか、と問われたらたぶん“否”ですが、シリーズのファンなら問題はない。

 鑑賞後、近くで食事を摂ろうとテナントビルを出たところで、今日の外出が頭からすべて失敗だったことを悟りました。

 雨が降ってきた。

 お店に入る前まではまだ小粒がぱらつく程度でしたが、食事を済ませて出ると、雷鳴轟くほどの荒れ模様。あまりに突然の降りで、準備をしていなかったひとがほとんどなのでしょう、食事を済ませたひとも含めて店の軒先で雨宿りをしている始末。私自身はと言うと、自転車に乗っていようが、いざというときのためにリュックには必ず折りたたみ傘を入れてあるので、濡れることはありませんでしたが、自転車で帰宅することは出来ない。自転車を駐めた駐輪場の管理会社に連絡したところ、5日間であれば駐めてあっても大丈夫、とのことなので、明日新宿に再訪するのを幸い、自転車を残して電車にて帰宅したのでした。

 腹が立つのは、最寄り駅に着いてみると、既に雨が上がっていたこと。もちろん、最寄り駅で止んでいても、道中で降っていればずぶ濡れですから、電車で帰ったことに間違いはないんですが、それを言い出したらそもそも朝の時点で電車を利用していれば、当初のお目当ての作品にも充分間に合ったと考えられる……映画にも食事にも不満はありませんでしたが、最初の選択ミスがいつまでも悔やまれる日でありました。

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