先に言ってしまうと、本日はTOHOシネマズ新宿にて『ジュラシック・ワールド(字幕・3D・MX4D)』(東宝東和配給)を観てきたのです。
もともとこれは新宿のMX4Dで観るつもりでいたのですが、実はこれが想像以上に大変だった。なにせ、ネットで座席を参照すると、ほぼ常に埋まっている。TOHOシネマズのホームページは2日前、日付が変わった時点から購入可能になるので、あるとき午前0時のタイミングで、押さえるつもりもなくページを参照してみたら、0時2分くらいなら座席を選べるものの、10分頃には既に真っ黒になっている。あまりに埋まるのが早すぎるせいか、スケジュールの空席状況の反映が追いつかないほどです。
いっそ夏休みが完全に終わった頃を見計らって観に行くか、と思ったのですが、そろそろどーしても観たくなったので、月曜日の深夜、火曜日に切り替わるタイミングですかさずチケットを押さえ、無事に確保しました。たぶん0時7分くらいにもういちど空席状況を確認したら、やっぱり真っ黒になっている……たぶん、0時になって5分くらいが勝負、という狭き門になってます。大ヒットしているとはいえ、公開から3週近く経ってこれはちょっと凄い。
念願叶って鑑賞した本篇ですが、正直なところ序盤1時間ほどは「MX4Dでなくても良かったか?」と首を傾げてました。導入ゆえ、恐竜たちはみな管理され、来園者として恐竜を間近に見る視点人物たちも安全圏にいる。ヘリコプターに搭乗しているところとか、イルカショーよろしく海竜の食事を見物するくだりでちょっと派手な演出があったくらいで、既に2本、この方式を経験してきた私にはちょっと物足りない。
しかし、いざパニックが始まったあとは見事。実のところ、劇場内の演出を意識する余裕はなかったんですが、演出が的外れであるが故の不自然さを感じず、作品に入り込めた、というのは、MX4Dの機能が理想的に活かされていた、ということでもある。登場人物たちと一緒になって逃げ回り、場合によっては恐竜側の目線で彼らが接する空気を疑似体験した気分になれた。
映画自体も、ひねりや深遠なテーマはないものの、だからこそ特殊な世界観でのパニックや冒険を存分に堪能できる、しっかりした組み立て。変に小難しいことを考えずに楽しめる、というあたり、理想的な娯楽映画と言っていいかも知れません。
しかし、この次にMX4Dで鑑賞するとしたら何だろう。行きがかり上『進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド』は観る気がしますし、パックマンやドンキーコングが現実世界で暴れ回る『ピクセル』も悪くないかも知れない。あとは『エベレスト3D』とか『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』あたり……意外とあるな。しかし、ヒット作の場合はチケットがやたらと確保しづらいので、よっぽど「これこそはMX4Dで!」と感じるものがないと、縁遠くなるかも。座席が揺れないほうが、自分の感性で作品に入り込める、というのも事実だし。
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