先週末から1週間限定で、シネマイレージ会員のTOHOシネマズ一般料金が1100円に統一されてます。某協会の会員証で1100円になる私には関係ない――わけでもない。各種団体などの特別割引は有人の窓口でないと対応してもらえないので、ネット経由の先売りサーヴィスは使えないんですけど、料金が統一されていればネット経由でも同じ価格で利用てきるわけだ。この年末はずーっと作業山積みなので、1週間といえど入り浸ってはいられませんが、折角なので利用してみた。
本日の目的地は訪れたのはTOHOシネマズ渋谷です。私に限っての場合ですが、新宿にTOHOシネマズが出来て、いちばん割を食ったのがここでした。今年はなんと、これが初訪問。調べたら……だいたい1年7ヶ月ぶりでした。そもそも日本橋の開業あたりから来てないのな。
鑑賞したのは、三谷幸喜監督最新作、宇宙の寂れたバーガーショップを舞台に、様々な生き物の悲喜こもごもが交錯するSFコメディ『ギャラクシー街道』(東宝配給)。初週はいちおう興収トップだったらしいんですが、評判がやけに芳しくないので、自分で判断するためにも早めに鑑賞することにしたのです。
どれほど不出来でも褒められるところがあれば褒める、というのが私のポリシーですし、三谷幸喜作品には比較的甘いほうだと思うんですが、これは確かにあかんと思う。ほぼギャグしかないのに、大半が空転していて、笑うどころか楽しい気分にもなりにくい。どこかで“差別的”という評価を眼にしたのですが、正直そこまでは感じなかったものの、けっこうどぎつく組み立てた設定の面白さがほとんど活かされていないのはまずい。笑いどころかストーリーの伏線としても緩くて、終わったあと、悪い意味で何も残らない。大竹しのぶが演じた感情的になると電流を放つ店員や、とある秘密を抱えた地球人に扮した小栗旬は設定的にも演技的にもいい味を出していたのに、全体の流れで大して貢献できていないのが問題。
作中、登場する娼婦が“イルマ”だったあたりで、監督がビリー・ワイルダーの『あなただけ今晩は』を意識しているのは察しがついたんですが、それにしても物足りない……プログラムを眺めると、それなりに設定も練ってあったようなので、料理の仕方を間違えた、としか言いようがない気がします。
まあとりあえず自分なりに判断は出来たので納得して、昼食へ。渋谷に来るとたいてい同じ蕎麦屋に行っていたのですが、このあいだ大つけ麺博に出ていた“古都はピアノマン”という店が劇場からとても近いところにあったので、折角だから行ってみました。
大つけ麺博では限定メニューを出している店もあるんですが、ここはほぼ一緒。注文したのは特製のつかない通常の華麗つけ麺で、チーズと海苔をトッピングしてもらったんですが、あんまり体調が思わしくない今日の私には、いい意味で胃に負担のない感じが助かります。ちょっと昼食としては遅めの時間に訪ねたからなのか、店内は狭いながらそんなに混み合っているふうもなく、利用しやすそうなので、今後渋谷に来たときの食事の選択肢に加えたい……けどそもそも渋谷に来る回数が減ってるんで、そんなに頻繁には訪れないとは思いますが。
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