劇場で鑑賞した本数: 138本(延べ・134本)
後半から多忙さが加速してきましたが、コンスタントに毎月10本前後鑑賞してきたので、本数は去年とほぼ変わらず。重複して観たものも、年をまたいで考えればけっこうあるんですが、同年のうちでは少ない方でした。
映像ソフトもしくはオンデマンドで鑑賞した本数: 7本
こっちはだいぶ少なくなってしまいました……録画やネット配信のアニメを繰り返し鑑賞することが多かったからかも。来年はもーちょっと増やしたい。
最も多く訪れた劇場: TOHOシネマズ日本橋 41本
昨年に続き、距離的には自宅からいちばん近いこちらがトップでした。しかし、IMAXやMX4D目当てで、今年オープンしたばかりのTOHOシネマズ新宿を訪れる機会が思った以上に増え(累計28本)、途中からはだいぶ伸び悩んだ格好。新・午前十時の映画祭と、序盤の積み重ねで逃げ切った格好です。2016年も午前十時の映画祭は継続されるため、もし日本橋で上映が続くのなら、来年もたぶん、私にとっていちばん身近な劇場であり続けるでしょう――2017年からは解らないが。
私的ベスト20(2014年01月以降に劇場で封切り公開された作品)
順位 | 作品タイトル | 日本公開日 |
1 | 『心が叫びたがってるんだ。』 | 2015年9月19日 |
2 | 『6才のボクが、大人になるまで。』 | 2014年11月14日 |
3 | 『インターステラー』 | 2014年11月22日 |
4 | 『ワイルド・スピード SKY MISSION』 | 2015年4月17日 |
5 | 『キングスマン』 | 2015年9月11日 |
6 | 『アメリカン・スナイパー』 | 2015年2月21日 |
7 | 『ARIA the AVVENIRE』 | 2015年9月26日 |
8 | 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 | 2015年4月10日 |
9 | 『セッション』 | 2015年4月17日 |
10 | 『共犯』 | 2015年07月25日 |
出来ればベスト10に入りそうな作品ぐらいは感想をアップしておきたかったんですが、11月からこっち、まったく手を付ける余裕がなく、間に合いませんでした……それでも思いのほか押さえていたのは、それだけ思い入れの強かった作品だったから、ということでしょう。
もうけっこうな回数、個人的ベストをアップしてますが、アニメを1位に掲げたのは初めてではなかろうか。青春ドラマとして間然するところのない作りであり、実はミュージカルへのオマージュとしての側面も秘めた傑作を、落とすことが出来ませんでした。
2位は未だに個人的にはこれにこそアカデミー賞を、せめて監督賞ぐらいは捧げるべきだった、と思っている1本。それぞれの役を、俳優を変えることなく撮り続ける、という根気と熱意。その情熱が、ありきたりともいえる家族のドラマを珠玉の物語に変えてしまった。何度でも言いますが、こんな作品、そうそう撮れるものじゃないのです。
3位にして感想をアップしていない、というていたらくですが、しかしこれは思い入れが強すぎてなかなか書けなかった。クリストファー・ノーラン渾身のSF大作です。単純にイマジネーションだけに頼らず、実際の科学理論も引用して構築された世界観は圧巻でした。『2001年宇宙の旅』にオマージュを捧げつつ、伝わりやすいドラマにもしているクライマックスも秀逸。これもアカデミー賞では思ったほど評価されませんでしたが、歴史に残る傑作だと思います。
思い入れ、という意味ではトップとさえ言えるのが4位です。シリーズの要であるポール・ウォーカーを撮影半ばで失い、暗礁に乗り上げた製作を、スタッフやポールの家族の協力を得て、ほぼ万全なかたちで完成させてしまった。これまでを凌駕する壮絶なアクションもさることながら、その不幸をネガティヴなかたちではなく、未来を感じさせるように昇華させた。そうしなくては済まなかったスタッフ、キャストの想いさえ盛り込んだ本篇は、今後も続くであろうシリーズの中でも特異な地位を占める1篇になった、はず。
今年はスパイ映画がけっこう公開されました。どれも良かったんですが、中でも個人的にガツンときたのは5位のこちら。シリアス路線に転換していた『007』シリーズに対し、昔ながらの遊び心を多数盛り込んだエンタテインメントに回帰した作り。それ自体は『コードネーム U.N.C.L.E.』も同じでしたが、時代を遡ることでスパイの必然性を回復させたあちらと違い、ちゃんと現代に物語を構築した意欲と、何よりも語りぐさとなったあのクライマックスのインパクトはこちらの方が秀でている。『007/スペクター』も名作で、あれもランクインさせるかけっこう迷ったのですが、こちらが残っていたために泣く泣く下げた次第。
未だ多忙につき、6位以下については省略致します。出来映えもさりながら、今年はいつも以上に思い入れを優先したラインナップになりました。
私的ベスト10(2014年以前に公開された作品)
順位 | 作品タイトル | 日本公開日 |
1 | 『飢餓海峡』 | 1965年1月15日 |
2 | 『恋に落ちたシェイクスピア』 | 1999年5月1日 |
3 | 『恐怖の報酬』 | 1954年7月25日 |
4 | 『ラストエンペラー』 | 1988年1月23日 |
5 | 『俺たちに明日はない』 | 1968年2月17日 |
今年、2014年以前の公開作品はあまり鑑賞しておらず、気づけば新・午前十時の映画祭の上映作品ばかりになってしまったので、ベスト5に絞りました。そしてぜんぶ感想をアップしていないていたらく。総じて、ドラマの厚みに圧倒された作品を選んでおります。
2016年の展望
現時点で、来年以降公開の作品についてあんまりチェック出来ておらず、ぶっちゃけ現時点では展望も何もない、というのが正直なところです。
それでもざっと楽しみな作品を挙げていくと、東京国際映画祭で鑑賞した『残穢−住んではいけない部屋−』(松竹配給/1月30日公開予定)はまず確実にもういちど鑑賞します。姉妹作である『鬼談百景』には『ほん呪』や『怪談新耳袋』出身の注目すべきホラー監督たちが携わっていることもあって、両方併せて要チェックだと思います。ホントに怖いよ『残穢』は。
『マン・オブ・スティール』は微妙な評価でしたが、ザック・スナイダー監督による『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(Warner Bros.配給/3月25日公開予定)はベン・アフレックが引き継いだバットマンも含めて出来映えが気になるところ。
そしてもうひとつ、個人的にこれは絶対に押さえておきたいのが、『ボーダーライン』(KADOKAWA配給/4月9日公開予定)です。『灼熱の魂』『プリズナーズ』と優秀なサスペンス映画を発表する一方で、不条理の逸品『複製された男』を発表、『ブレードランナー』新章にも抜擢されたドゥニ・ヴィルヌーヴ最新作であり、ベニチオ・デル・トロが出演していることでも私にとっては大注目。デル・トロの新作を心待ちにしていた私にとっては、彼がメキシコの麻薬王パブロ・エスコバルに扮した『エスコバル 楽園の掟』(Transformer配給/3月12日公開予定)もようやく公開されるので、来年は嬉しい限り。
他にも気になる作品は色々あるんですけど、思い出して資料を漁っている時間的余裕もないので、残念ながらこのあたりで。なんにしても、来年も年間100本を目標に、たくさん観られればいいなー。
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