ＩＭＡＸで綱渡り。

　一昨日に続いて本日も新宿で映画鑑賞です。……チケットを押さえた時点では、自転車で行けると思ってました。積雪の可能性が示唆されるくらい天候が悪化するとは思わなんだ。

　本日の行き先はTOHOシネマズ新宿です。鑑賞したのは、ロバート・ゼメキス監督最新作、完成間近のワールド・トレード・センターにワイヤーを渡して歩いたフィリップ・プティの実話をジョセフ・ゴードン＝レヴィットの主演で実写化した『ザ・ウォーク（字幕・3D・IMAX）』(Sony Pictures Entertainment配給)。上映じたいはまだ続きますが、IMAXでの上映は本日で終了だったため、慌てて馳せ参じました。だってこれはIMAXで観たかったんだもん。

　プティの常軌を逸した挑戦の過程を、ちゃんとお話としてスリリングに描いているのはさすがですが、この作品の本懐はなんと言っても綱渡りのシーンの再現でしょう。いまは失われた110階の光景、そして世界でプティしか目にしなかったタワーのあいだで見える世界を観客に疑似体験させる。ドラマにそれほど大きな波がないのも、主役はあの光景そのものだから、なのだと思います。

　なので、IMAXで観るべきだ、という私の判断は正解でした。目の眩むような高さ、地上410mの領域ゆえの強風と凍りつくような静けさが、IMAXだからこそかなり生々しく疑似体験できる――今にして思うと、これこそMX4Dや4DXで観てもいーんじゃ、という気がするんですが、仮に対応していたとしても日本では上映予定は出ていない。最良の環境で観られる機会に滑り込めたのは幸いでした。今後観ようとお考えの方は、特に問題がないのなら3Dで鑑賞することをお勧めします……イメージでも耐えられないほど重度の高所恐怖症でなければ。

　鑑賞後は、だーいぶ悩んだ挙句に、劇場のほぼ裏手にある、名前は前から知っていたラーメン屋に入って昼食を摂り、冬物のシャツを買ってから帰宅。既にふだん昼寝をしている時間は過ぎてましたが、昨日から頭痛気味で、今日になってもやや気怠かったので、遅めではありましたが多めに睡眠を取りました……急に冷え込んだせいだろうか。