映画はなるべくエンドロールまで観ようよー。

 まずはきのう、夕方からの出来事。

 徹夜イベントのときは少し早めに出て映画を1本は観る、というのが私の習慣です、がそれでも0時開場なのに18時ごろには新宿入りしていたのは我ながら早過ぎる。ハシゴ、出来りゃしてもいいんですが、いまいち時間割がうまく組めなかったため、とりあえず観ておきたいものに狙いをつけ、もし現地入りまでに満席になっていたら違う作品を観ることにしよう、と思ったのです。幸い、かなり混み合っていたものの、お目当ての作品の席が確保出来たので、まずはそちらを鑑賞した。

 作品は、小野不由美の小説を中村義洋監督が映画化した残穢 −住んではいけない部屋−』(松竹配給)。既に1回観てますし、ブルーレイが出たら買う気満々ですが、とりあえず通常の上映でいっかい観たかったのだ。

 改めて、とてもよく出来た作品だと思います。直接的に怪異を描くことよりも、結果と思われる状況を積み重ねることで演出する恐怖。なまじっかの謎解きを標榜するドラマなんかよりも遙かに整然とした語り口で導き出される異様な事実。ホラー映画という手法の、ひとつの究極の形ではないか、と私は本気で思ってます。

 ……が、なんか上映終了後にちらほら聞こえてくる会話に耳を澄ませると、どうも伝わってない、理解できてないらしいひとも多いらしい。登場人物が多く綴られる出来事が広範にわたり、把握するのが難しいのは確かでしょうが、わりと深く考えずに観ているひとが多いんだな、と思いました。まあ、たぶん一人になったあとで急に思い出すでしょうから、そこからがこの映画の本領です。くす。

 とはいえ、面白かったにせよ怖かったにせよどちらでもなかったにせよ、出来ればエンドロールが終わるまで見届けてほしかった。あれこそこの作品の底意地の悪さの最たるものですから。まだ上映は続きそうなので、これからご覧になる方はなるたけ、場内が明るくなるまで席を立たれませぬよう。心底怖かったのなら、無理しなくてもいいですけど。

 鑑賞後は、行列に並んでゆっくりと夕食を摂り、更に1時間ほど余った時間をネットカフェで潰したのち、徹夜イベントの会場へ。ここからは記事を分けます。

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