久々のサム・ペキンパー。

　他の予定を入れざるを得なかったり、台風で出かけられなかったり、で月曜日が２回も潰れてしまいました。ふだんはプログラムの切替直後、さもなくば２週目の月曜日に観に行くのが自分ルールになっている午前十時の映画祭７ですが、そんなこんなでこの水曜日までずれ込んでしまいました。これ以上遅らせるわけにもいかず、天気予報は相変わらず芳しくないのですが、やりきって電車にてTOHOシネマズ日本橋までお出かけ。

　ようやく鑑賞できた今コマの作品は、1972年作品、サム・ペキンパー監督とスティーヴ・マックィーンという痺れる組み合わせで、ようやく刑務所を出ることに成功した男が、やむなく手を染めた銀行強盗で妻もろとも追い込まれていく様をクールに描き出すクライム・アクション『ゲッタウェイ』(東和初公開時配給)。

　サム・ペキンパー作品はまだこれでやっと４本目でしかないんですが、観た作品はだいたいけっこうお気に入りです。これも非常に魅せられました。静止画を取り混ぜたオープニングのひと幕、淡々と綴られる犯行までの推移。そして、逃走に突入してからの予測不能なプロット。しかも、時代を思えばかなり過激な描写が多いのに、その陰惨さよりも独特の情感や哀愁が滲み、そこには爽快感さえ漂っている。はっきりと、好きなタイプの作品でありました。

　鑑賞後の昼食、今日あたりは久々に劇場近くの立ち食い蕎麦屋にしようかとも思ったのですが、このところ出かけるときにあまり歩いている気がしないので、まずは神田駅まで歩いていってうどん店で昼食を摂り、秋葉原まで移動してから、ヨドバシAkibaのなかをぶらついたのちに電車で帰宅しました。……ちなみにこの間、傘を差したのは、ヨドバシAkibaを出て駅に入るまでの短い間だけでした。まあ、軽くパラパラと降ることはあったので、自転車で出かけていたらだいぶ濡れていた可能性はあるんですけど……せっかくのお出かけなのに、動いた気がしないのがな〜……。