レンタルDVD鑑賞日記その496。

  • 『劇場版封印映像26 ラブホテルの怨念 北関東○○県』(At entertainment)

 このあいだの25巻に続いて劇場公開された作品。路上に現れた白い着物を巡る怪異に、異国から来た霊能力者が挑む過程を追う“続・白い着物”、小さい頃によく遊んだ廃墟を久々に訪問した3人組が想像もしなかった恐怖に襲われる“幼馴染み”、ラブホテルを利用した個人撮影会のさなかに起きた異変の記録である表題作の3篇を収録。

 ……劇場公開された際は、余裕がなかったので観に行かなかったんですが、行っていたらそーとー不平たらたらだったんではなかろうか。正直、あまりにも物足りない。

 それなりに手が込んでいるんですが、肝心の映像自体もさりながら、ドキュメンタリー部分もあまり広がりがないので、どうもボリュームに乏しい。

 外国人の霊能力者を招くあたりは、この手のドキュメンタリーとしては珍しい部類ですが、「この人に解決してもらう意味あったの?」というのが率直な感想。日本人ならわりとすぐに気づきそうな風習を知らないので、現象そのものが際立つ、という効果は上げてますし、まあ観ていて楽しいんですが、全体には苦笑いのほうが強い……それというのも、スタッフの言動があまりに滑稽だからなんですが。

 残る2篇は、現象や周囲の証言から、まだまだ調査出来る余地があるのに、そこをほったらかしなのがとにかく勿体ない。とりわけ表題作なんか、シリーズ過去の作品との繋がりらしきものも窺えるんですから、もっと周辺を緻密に探っていけばいいのに、と惜しまれてなりません。

『ほん呪』なんかは劇場でかける場合に、それこそ一般のホラー作品に太刀打ち出来るくらいまでクオリティを高めているので、そのことと比較するとどうにも不甲斐ない出来映え、と言わざるを得ません……まあ、それでも映像を羅列して不気味なナレーション乗っけただけ、という粗雑な作りの代物も多い怪奇ドキュメンタリーのなかでは間違いなく観られるほうなので、引き続き楽しませていただきたいところ……でも、もしまた劇場版を作るつもりなら、次はもっと気合いを入れましょうね。

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