鑑賞報告

 今週は映画鑑賞に行くだけの余裕はなさそうなので、昨日と今日、ちょっとした空き時間に、作業をしつつ鑑賞してました。傑作カンフー映画ブルーレイコレクションの創刊号、ブルース・リーの主演第1作『ドラゴン危機一発』です。

 まあ、やっぱり往年の香港映画なのです。どうもシナリオが雑。そしてリー演じる主人公の人物像がボンヤリしていて魅力にも強い印象にも欠く。リーの眼光や挙措は魅力的なんですけど。

 アクションも、予算の都合からタイを舞台にし、現地のスタントマンを起用してしまったがゆえに、リーだけが気を吐いている状況。リーの動きは鮮やかですし、既にのちのジャッキー・チェンらに繋がるスタイルの萌芽が窺えて興味深いんですが、単品として眺めようとすると物足りない。これを思うと、香港を中心に撮影し、のちのアクション・スターや優れたスタントマンたちを多く採用した『ドラゴン怒りの鉄拳』は素晴らしかった。

 とは言い条、ブルース・リーという不世出の才能が初めて認められた作品であり、その後の活躍と、更にはジャッキー・チェンサモ・ハンジェット・リーといった後続を生み出すそもそものきっかけとして、観ておいて損はない作品ではありました。今回は英語版で通して鑑賞しましたが、吹替版ではブルース・リーの声をを藤岡弘*1が当てているというのもけっこう注目点。怪鳥音はまだ生まれていなかったせいもあって、けっこうしっくり来る。

*1:当時は“、”はついていなかったので省略。

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