プログラム切替直後の月曜日は午前十時の映画祭7を観に行く日――というルールがちょっと前から破綻しっぱなしです。まあ色々とイレギュラーなことが連続していたせいで、先々週の木・金に駆け込みで鑑賞する、というところまで追い込まれていたくらいですからどうしようもないのですが。プログラム切替は先々週の土曜日なので、今コマの作品も本当なら先週に観に行くはずでしたが、どうやら落ち着いた本日にようやく観てきたわけです。劇場も、今回から完全にTOHOシネマズ日本橋に戻します――またスケジュールの問題が発生しない限りは。
というわけで鑑賞してきた今コマの作品は、アルフレッド・ヒッチコックの数ある代表作のひとつ、高所恐怖症により現役を退いた刑事が、友人の頼みで始めた調査により思わぬ事態に追い込まれていくさまを描くサスペンス『めまい』(パラマウント初公開時配給)。昨年、まだこの映画祭に採り上げられるのを知らない時点に、DVDでいちど鑑賞してます――感想は書いてないけど。
前に観たときも思いましたが、サスペンスとしてどこかのんびりした語り口ながら、展開が予測できず最後まで振り回されるのがすごい。終盤に来て、破調のような変化を加えることで新たな緊張をもたらし、ギリギリまで結末を悟らせない。序盤はどこか飄然とした雰囲気のジェームズ・スチュワートが次第に切実な表情になっていくのも、物語のインパクトを強めてます。いまではあまり観られない類のクライマックスまで含めて、確かに歴史的な名作。DVDで鑑賞した際に粗筋までは準備してあったので、早めに詳しい感想を書き上げてアップしようと思います。
鑑賞後は、これまた久々に神保町のほうにある店まで足を伸ばして昼食を摂り、それから帰宅――あまりに久々、かつ体調が万全でないなか徹夜イベントに参加した翌日ということもあってか、移動距離のわりにグロッキーになりましたが、しかしだいぶ気分はスッキリしました。この感じで、ちょっとずつペースを戻していきます。
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