八月八日に八十本目。

 この時期はもともと仕事が少なく、昨日の疲れも抜けきっていなかったので、状況を確認のうえお休み。午前中に軽く買い物をして、いまいち動きの鈍い脳味噌を振り絞ってちょろっと作業を進めたあと、郵政民営化の採決が出るのを待たずに昼寝、結果を聞くことなく家を出て電車にて新宿へ。

 まず紀伊国屋書店新宿本店に寄ってちょこっと買い物。昨日の政宗九さんのラジオを聴きながらふと発売を思い出してしまい、急激に欲しくなってしまったモノといつも通りの小説本を一冊だけ購入したあと、余裕をもって映画館に足を運ぶ。

 今月頭あたりからこの日を意識してスケジュールを組んでいたのです。今年八十本目となる映画を今日、八月八日に鑑賞しました。――本当なら八十八本にしたかったのですが、さすがに気づいた段階で八本調整するのは予算的にも時間的にも、観る作品を選ぶ上でもしんどいのでこれで勘弁してください。場所はかなーり久し振りの訪問となる(前を通ることは結構あったんですけど)テアトル新宿、作品は『スウィングガールズ』の上野樹里主演、『トリビアの泉』『笑う犬の生活』などバラエティ番組の演出で才能を発揮した三木聡の劇場映画第二作*1亀は意外と速く泳ぐ』(Wilco・配給)。ゆる〜いコメディという触れ込みでしたが本当にそのまんまの作品。主婦が広告を観てスパイを志望する、という発端からしてそうですが果てしなく盛り込まれた小ネタが爆笑ではなくゆるい笑いを誘い続けて、結末に至っては「変わらない日常も悪くない」と思わせてしまう、実に心地よい映画。肩肘張らずにのんびりと鑑賞して沁みる、そのうえ観賞後にふっと脳裏に甦る小ネタでいまいちど楽しめるという、二度美味しい作品。実は今週いっぱいで上映が終わる、と聞いて敢えて選んだのですが、正解でした。これは観ていて損はなし。詳しい感想は後日、このへんに

 上映が終わると言ってもテアトル新宿での話で、今週末からしばらく渋谷シネ・ラ・セットで公開されるとのことですので、気になる方は是非どーぞ。

*1:第一作は奥田英朗原作の『イン・ザ・プール』。

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