本日は陽が落ちてから映画鑑賞、それも久々のドリパス上映作品です……少し前にいっこ購入していたのですが、そっちは規定の枚数に達しなかったため上映されませんでした。
上映館は、私にとってはお馴染みのTOHOシネマズ日本橋。上映されたのは、星野源が2013年に初めて主演した作品、35年間恋人なし、無遅刻無欠勤で趣味もない男が盲目の女性に恋をして奮起する『箱入り息子の恋』(kino films配給)。販売開始から上映決定までけっこう短期間だった気がするんですが、恐らく上映候補入の段階からずっと『逃げ恥』効果なんだろうなー。
この作品は星野源のどこかすっとぼけた雰囲気と、コント番組などでも示したはっちゃけた芝居をうまく活かしていると思います。そういう彼に対する家族の配慮、お見合いというかたちで彼に接する女性とその家族の態度など、コミカルに描きつつもけっこう現代的でリアル。お見合いのあとあたりから一気に変化していくあたりや、クライマックスの弾けっぷりが切なくも爽快です。星野源についてはそれこそコント番組での怪演と、日村さんの誕生日にバナナマンのラジオに出没してお祝いと称して日村さんをディスる歌をうたうひと、というイメージが私には強く、せっかくだから普通の演技も観てみよう、と少し気が向いた程度で購入してみたのですが、これはけっこう当たりでした。かなり好み。
……しかしドリパスはもーちょっと成立した企画を彩る工夫くらいしてくれんだろうか。TOHOシネマズはスクリーン入口脇に上映作品のチラシを掲示しておくのですが、この作品は黒地に白抜きの文字、という簡素なものだけ。それほど古い作品ではないのですから、チラシそのものか、せめてそのイメージのコピーとか貼っておいてくれてもいいのに。ドリパスのこういうところがどうしても好きになれん。
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