たまには邦画を初日に観る。

 きのうに続いての映画鑑賞です――赤くなってない土曜日とは言い条、ゴールデンウィークには違いないので混雑の可能性は考えてたんですが、まさか9時過ぎの段階であそこまで盛況とは思いませんでした……まあ、本日訪れたTOHOシネマズ西新井は住宅街のど真ん中にあるせいか上映開始時間が早めで、恐らくこの休み最後のお出かけ先として近隣のかたの選択肢で上位に来ていたからなのでしょう。これでチケットを押さえてなかったら焦るところですが、ネットで確保してあったので私としては問題はなかった。

 鑑賞したのは、『駅 STATION』などを手懸けた降旗康男監督&木村大作撮影のコンビが岡田准一主演、小栗旬長澤まさみらを共演に迎えて描くオリジナル作品、過去に因縁のあった3人が殺人事件を介して再会するミステリー・タッチのドラマ追憶(2017)』(東宝配給)

 名匠コンビの作品ですから、尺は短めでも堂々たる仕上がり。過去や関係者の素性については解り易く描写しつつ、肝心の現在の事件やトラブルについては巧みに暈かし、ミステリ・ドラマとしての奥行きと牽引力とを生み出している。若手から中堅にさしかかりつつある俳優たちの魅力を、富山の美しい風景にうまく馴染ませ、映画として貫禄のある仕上がりとなってます。

 ただ、ミステリ愛好家としては、けっこうリアリティに気を遣ったような絵の作り方、人物造型をしているのに、ものすごく大事な場面で警察の動きが現実にはあり得ないものになってしまっているのがとても残念。大事な場面なのに、「なんやそれ」とスクリーンに突っこみたくなりました。監督・撮影コンビはもちろん脚本担当者もベテランのはずなので、そこはもーちょっと配慮が欲しかった。

 鑑賞後は行きつけの蕎麦屋へ――向かうつもりでしたが、劇場を出たところで電話してみたら、この3日間は休業なんだそうです。まあ、初めからその可能性も考えてはいたので、大人しく諦めました。しかし連休最後の土曜日、映画館の入ったアリオ西新井のフードコートは11時半にして席がほとんど埋まっていて、わざわざ席を探すのも鬱陶しくなったので、その場を離れて帰り道で食べるところを探すことに。けっきょく家に着くまでしっくり来るところがなく、ちょうど母のところに来客があったので、一緒に近くのお店で食べてきました。

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