安全のために危険を冒す。

　本日は朝からバイクで遠出してきました。向かったのは栃木県、出流山満願寺です。

　ここ数年は、車を運転する父があまり出かけたがらなかったのでご無沙汰となっていましたが、以前は少し遅れた時期に初詣に出かけるところだったのです。ここでは車と運転手まとめて安全祈願をしてくれるので、新しいバイクが手に入ったなら是非ともお詣りしておきたい、とずーっと考えてました。まだ梅雨入りしないのを幸い、思い切って出かけてきたのです。

　……怖かった。想像以上に、怖かった。

　首都高速に乗った時点でトータルの走行距離は100kmに満たない。ある程度走るまでタイヤは滑りやすい、というのも承知してましたが、いざ高速に乗るとこれがけっこう危うかった。周囲が飛ばしまくる中、制限速度遵守を貫いて走り続けるのもなかなか覚悟が要ります。滑りやすさに加えて横風の影響も強く、想定より１時間以上遅れて、どうにかこうにか現地に到着しました。

　前日に電話で「午前中に伺います」と伝えてあったため、もう来ないのでは、と思われていたようですが、事情を話したらご理解いただけたどころか、ずいぶんと心配されてしまいました。

　この付近は蕎麦が名産のようで、参道の手前まで蕎麦屋が林立しており、このどこかに立ち寄るのも以前は１月ごろの習いでした。ゆえに私も立ち寄って昼食に蕎麦をいただき、ついでに家で待っている母のぶんも購入して、それから帰途に就いた。

　交通安全祈願のために出かけてきたのに、帰り道で事故に遭っては、家族はもちろん、ご祈祷をお願いしたお寺のかたにも申し訳が立たない。そんなわけで帰りも、プレッシャーに屈することなく、やもすると暴れ馬になりそうな新車を出来る限り制し、ゆっくりと帰宅。けっきょく予定よりも２時間以上遅れてようやく家に辿り着きました。

　しかしまあ、これでだいぶ走行距離も稼ぎましたし、お祓いを受けたことで気分的にも落ち着きました。ここからはマイペースで慣らしていきたいと思います……と言っても、今週半ばくらいには梅雨入りしそうなので、７月中旬までは乗る機会が少なくなりそうですが。