バイクでも気分の良くない日。

 ……とりあえず今日は何かしら映画を観てこよう、というのだけは決めていたのです。色々悩んで、予備知識はそんなにないけど気になっていた1本を敢えて初日に拾うことにして、金曜日は会員価格で安く購入出来るユナイテッド・シネマ豊洲でチケットを押さえたのです。自転車でのルートも確立しているところですが、さすがに今日くらいの陽気ならバイクのほうが絶対に楽だ、と思い、普通に自転車で出かけてもギリギリで着くくらいの時間に出かけました。当然、バイクなら余裕で間に合うだろう、と考えて。

 本篇に間に合いませんでした。

 油断してました。まさか道中、バイクでも抜け出しにくい混雑に繰り返し巻き込まれるとは思ってませんでした。しかも、自転車なら問題なく入れる道も、バイクでは一方通行なので侵入できない場合が多く、予め調べた別の道で行こうと思っていたら、混雑の酷さで想定していた道に入れず、迷走すること約20分。劇場のあるららぽーと豊洲の駐輪場に入れた時点で既に予告篇がかなり進んでいる頃合いで、席に着いたときには、小栗旬の謎PVが始まっていました……。

 というわけで、冒頭ちょっとだけ欠けてしまったものの、何とか鑑賞出来た今日の作品は、空知英秋の人気コミックを『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一監督と小栗旬主演でまさかの実写映画化、宇宙人に支配されたパラレルワールドの日本を舞台に繰り広げられるハチャメチャな騒動を描いた銀魂』(Warner Bros.配給)。原作にアニメにもちょこっとくらいしか接したことがないんですが、無性に気になったので、初日の動員に貢献してきました。

 他のメディアでの内容を知らない目には、金はかかってるけどまさに福田雄一監督の真骨頂みたいな作り。序盤から細かなネタをちりばめて、侍を題材にしているとは思えない言動や展開が延々と繰り返される。他方で長篇としての骨格もちゃんと出来ていて、クライマックスに向けてドラマがきちんと形成されている。“まーきの♪”とかグラブルとか『ドラゴンボール』とかふざけるところは過剰なくらいなのに、行間を意識したやり取りもあって、敢えて語りすぎないラストを選んでいるのも好感触。アクションの描き方が私の好みではなかったんですが、まあそこはそれ。原作を知らない者でも、きっちりコメディとして楽しめます。往路の憂さが晴れる快作でした……それにしても、この内容でボケさせてもらえない堂本剛新井浩文はストレスだっただろうな〜。

 鑑賞後は、豊洲で映画を観たときのお約束として、近くのラーメン店で昼食を摂り、最後に施設内の書店で探し物をして……目当てのものがないのを確認したあと離脱。

 帰りはもーちょっとスムーズに移動できる、かと思いきや、行きと同様、終始渋滞に巻き込まれてなかなか進めず、今度も遠まわりを余儀なくされました。世間的に夏休みに入る直前、最初の連休直前という条件が揃ったせいなのか、どうもやたらと下手なドライバーが多いらしい……アンダーパスから出ようとしたところで間違いに気づいたのか、よりによってバックで戻ろうとしているのを見たときは正気を疑いました。普通に車が流れてたら事故起きてたぞあれ……。

 炎天下、そんな感じでウロウロしていたせいで、バイクにも拘わらず、異様に疲れる道程でありました……はー、もうちょっと気持ちのいいところを走りたい……。

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