早いな! 飛行機って早いな?!

 明日、9月1日より、怪談のふるさとと銘打った松江でのイベント、松江怪喜宴が始まります。今年はイベントそのもののチケットが発売されるより前、予定が発表された時点で参加を決断、早期割引を狙って、飛行機や宿をさっさと予約してしまいました。昨年の経験から、現地での宿泊日数を増やしてでも前日に現地入りしてしまった方が融通が利く、と考え、前日入りで予定を組み立てていたのです。

 というわけで、移動手段には飛行機を選択したのです、が……実は私、これが人生初の飛行機利用です。時間の省略と体力の温存、という面から考えればいちばん賢明な選択だ、と思いつつも、やっぱりちょっと戦々恐々としてました。泡坂妻夫のアレを思い浮かべてしまうくらいに。

 まったくの初体験なので、どんな事態にも対処出来るよう、かなり早めに家を出ました。出発時刻の1時間は前に羽田空港に到着、ひとの動きを観察しつつ、アナウンスにもひたすら耳を傾けて、なるべくスムーズに行動出来るよう心を配――っても、こちとら本当にまったくの初体験、それなりに知識はあっても、やっぱり変なところで手間取ってしまう。鍵とかワイヤレスレシーバーとか、保安検査で引っかかりそうなモノは予め外しておけってば自分。

 早めに検査を通り、ロビーの様子を見物しつつ時間を潰して、いよいよ搭乗です。確保したのはリーズナブルな座席……だったのですが、荷物を預ける際、1000円でアップグレード出来る、と言われ、思わず変更してしまいました。恐ろしいことに最前列の窓際。

 いざ出立すると、機体右側の窓に面した座席は、行きのルートを考えると微妙だった気がします。関東界隈は台風の影響により雲に覆われまるで雪原のごとし、抜きん出る山の姿も見えない。左側だったら富士山くらい見えたんだろうか。ただ、日本海が近づくと雲が切れ、ジオラマめいた地表や繊細な描線の続く海が見え、なかなかいい風景でした。機内で利用出来るWi-Fiサーヴィスに予め登録しておき、機内でもパソコンを広げて作業をするつもりでいましたが、結局、スマホで現在位置を確認しつつ窓の風景を楽しんでました。

 出発が遅れたため、10分ばかり遅れて出雲縁結び空港に到着。チケットを購入して、今回の旅の拠点となる宿まで移動。昨年訪れた際に、陽の沈んだ松江界隈がどんな状態か、には既に接してましたが、バスから眺める道中は思っていた以上に暗い。車窓の風景を楽しむどころではない。予報ではこちらは晴れていたはずなのに、なんか路面が濡れてるし、気づけばバスのフロントガラスにも水滴ついてるし!

 しかし幸いにして、降りたときには雨は上がっていた。宿に荷物を置き、もう近くで開いている店は飲み屋ぐらいしかないのでコンビニまで足を伸ばして夕食を確保、食後にひとっ風呂浴びて、ただいまやっとひと息ついております。

 それにしても本当に飛行機での移動は早いし、実に楽です。安全のための手続が若干煩雑なこと、自分の悲観主義的な一面がずーっと首をもたげて自分の肝を冷やし続けてるのが難ですが、現地で行動する体力を温存する、という意図からすれば、やはり飛行機が最適だったようです。

 宿も早めに確保したことが幸いし、昨年のように1泊ずつ渡り歩くこともないので、日中は観光とお目当てのイベントを楽しみつつ、宿にてなるべく作業も進める所存……ほんとーは旅行中は作業のことを考えずに済むようにしたかったんですけどね。

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