プログラム切替直後の火曜日は午前十時の映画祭9を観に行く日……なんですが、当初、今日は飛ばすつもりでした……新宿で大つけ麺博を開催している都合で。しかしそのつもりで先週木曜日に行ったらあの有様で。あの日が最後でプログラムは切替になりますから、木曜日観るはずだった作品をフォローするためには、けっきょく日本橋に足を運ぶほかないのです。
というわけでいつものTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞した今コマの作品は、ラッセ・ハルストレム監督の出世作、母の病で住居を転々とする子供の心中を描いたドラマ『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(フランス映画社初公開時配給)。
タイトルの印象がやたらと強い作品なんですが、観終わってもこれがどういう作品なのか説明しづらい。主人公のイングマル君がこの物語を経て救いを得たわけでも、成長したわけでもなく見えるのに、けれど後味は不思議と清々しい。あのライカ犬よりはましだ、と繰り返し呟きながらもけっこう大変な境遇なのに、その佇まいにあまり悲愴感がなく、逞しさを感じさせるからかも。また、イングマルが出会う人々の点綴が、やたらと魅力的なのも特徴。なかでも、男の子に混ざってサッカーやボクシングで活躍する女の子の存在感が異様に際立っている。意味合いが咄嗟にピンと来ない、それでいて不思議と温かな雰囲気のあるラストまで、不思議な手触りのある作品です。
鑑賞後はえっちらおっちら自転車を漕ぎ、わざわざ本駒込まで足を伸ばして、四代目けいすけにて昼食。今年春に初めて立ち寄ってからわずか半年、3回通うと貰えるトッピング定期券のスタンプが20個貯まり、1杯無料の特典に達したので、本日利用してきました……これも本当は月曜日に来るつもりでいたんですけど、きのうは疲労も手伝ってコンディション最悪だったので、ここまで遠出してくる気力がなかったのです。ひと晩でだいぶ恢復したうえ、ここまでの道程で適度に身体も動かしているので、今日は余裕で食べられました。しかしここのメニューでは、通常は夜間、月曜日のみ昼も提供している“伊勢海老の滴”で麺を片面焼いて貰ったものがいちばん好きなので、たぶんまた近いうちに来てしまうのでしょう。
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