プログラム切替後の火曜日は午前十時の映画祭9を観に行く日。10月は大つけ麺博に合わせるためスケジュールがぐちゃぐちゃになってましたが、今回からもともとのローテーションに戻します。
いよいよ冬の気候になり、晴れの日も増えたので、自転車にてTOHOシネマズ日本橋へ……思っていたほど冷え込んでなくて、ダウンを着込んでいったら微妙に暑く、ちょっと気分が悪くなってしまった。
今コマの上映作品は、『シェーン』のジョージ・スティーヴンス監督が1956年に製作、新たな産業によって変化を余儀なくされていくテキサスの姿を、ひとつの大牧場のひとびとを軸に描きだした大作『ジャイアンツ(1956)』(Warner Bros.初公開時配給)。
いまの感覚からするとやたら淡々としたトーンなんですが、不思議なほど惹きつけられる。細部まで神経を行き渡らせ、リアリティを生み出しているが故でしょう。文化のまるで異なる土地からやって来た妻とのせめぎ合いが、財を成した元従業員とのせめぎ合いになり、そしていつしか人種差別の問題にも触れていく。描写には西部劇めいたテイストが色濃いのに、やがて訪れる時代の中でどう変化していくべきか、というところを問う物語になっている。いちばん中心にいるビックの心情の変化がいまいち伝わりにくく、終盤ちょっと唐突に思える部分もあるんですけれど、味わい甲斐のある作品。
しかしひとつ悩ましかったのが、上映時間。3時間18分もあるのです。前の『ソフィーの選択』もそうだったように、尺の長い映画はインターミッションを挟んで休憩させてくれるのですが、何故かこの作品にはなかった――劇中、恐らく当時の上映ではここで休憩が入ってたんじゃないかな、という雑な繋ぎのシーンがあったんですが、今回の上映ではインターミッション扱いにしてくれなかったようです。幸い、淡々としてはいるけれどテンポはいいので集中力はあまり途切れませんでしたし、生理現象の襲撃もなかったので最後まで気を取られることなく鑑賞は出来たんですが、やっぱし休憩はあったほうがいいと思う……。
鑑賞後は、移動途中にあるラーメン店で昼食を摂ってから帰宅。もう昼食時も外れているので、人気店でも混雑は解消してるだろう、と思いきやまだまだ列が続いていたので、より自宅に近いお店で済ませたのでした。変な時間に食べたせいか、お腹が空いているのに最後のほうで胃がしんどくなってギブアップせざるを得なくなってしまった。やっぱりラーメンは余裕のあるときに行かなきゃ駄目だ。
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