『夢使い』第十話 美砂子、出動する

 どうしようもなく眠かったので録画だけしておいて、今日まで観るのを忘れてました。

 前回の一件以来、塔子は鬱ぎ込んでしまって使い物にならない。代わりに燐子が奮闘するが、彼女が留守にしているあいだに依頼が舞い込んできた。戻ってくるはずの橘一も捕まらず、仕方なく本来裏方である美砂子が出動する。巨乳アイドルマニアの青年が作りあげた悪夢に占領された倉庫の開放と、時期を同じくして頻発する女子社員失踪の謎を解明して欲しい、というものだったが……

 ずっと裏方で転送のお仕事ばかりだった美砂子初出動、なんですが何だろうこの凄い筋書きは。ビル五階分くらいありそうな巨大巨乳メイドとか、アニメでは設定にしか書かれていなかった美砂子の少女趣味が発揮されたりとか、橘一のダメ人間っぷりがいつも以上に強調されたりとか、やたら弾けていて妙なおかしさはあった。

 ただ、全体に「こんなシチュエーションで作りたい」という意思が先行している嫌いがあったのが気になります。過去のあまり芳しくない想い出を、巨大娘のリボンなんてありふれた代物で思い出すくだりなんか特に強引極まりありません。もうちょっとシナリオを練り直せばシリーズでも上位に属するエピソードになったのでは、と勿体ない。

 作画のほうは、巨大娘や美砂子は安定していたのに対し、橘に対する愛のなさが顕著で、呆れるより前に笑ってしまいました――あそこまで行くとわざとじゃないか、という気さえする。

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