どうしても食べたくなって。

 数日前からむしょーにもんじゃ焼きが食べたくなって、耐えきれなくなり、本日とうとう月島に赴きました、ひとりで。

 ……前々からやってみたかったのです、ひとりもんじゃを。ただ、鉄板をひとりで占領してしまうのは如何なものか、という気がして、月島付近に立ち寄るたびに誘われつつも二の足を踏んでいたのです。しかし、改めて月島界隈の店舗の情報を調べると、どこも利用シーンに“お一人様”を普通に掲げていて、そんなに気にする必要もなさそうだ、と気づき、腰を上げたわけです。立地的に、豊洲あたりで映画を観た帰りに立ち寄るのが私にはいちばん都合がいいのですが、あいにくいま豊洲で観たい作品はあんまり見当たらなかったので、今日は食欲を優先させ、もんじゃ焼きのためだけに出かけることに。

 そもそも土曜日で、平日より人出が多いのは覚悟してたのですが、どうも散歩を促すたぐいのイベントがちょうど開催されていたと見えて、想像よりも更に人出が多い。現地入りした時間が早かったお陰で、もんじゃの店舗が多数連なる商店街のほうはそこまで人の姿はなかったのですが、最初に入ろうとしたお店では「本日はおひとりは……」と断られてしまいました。まあ仕方ない。次の店舗ではあっさりと通されました。

 ひとりで2種類も3種類も食べるのはたぶん無理なので、人気の明太もちチーズ1品と飲み物だけ注文。久しぶりに、しかもひとりで来ていることもあり、うまく焼けるかもちと不安だったのですが、店員さんのほうから「焼きましょうか?」と訊ねてくださったので、素直にお願いしてしまいました。

 こうしてみると、人出によって断られる可能性はありそうですが、思っていたほど、ひとりでの利用にも抵抗はない。ただ、混雑している状況だと、ひとりで鉄板を占有してしまうのにはやっぱり罪悪感を覚えそうです。今日は時間が早かったせいもあって、罪の意識を感じるほどには混雑していないのが幸いでした。

 何者にも遮られることなく、ひとりでもんじゃを満喫して、退店。あまりにも時間が早いので、軽くそのあたりをぶらついてから電車で家路に就くのでした……しかし、あんまりダラダラとうろついてカロリーを消費してしまったせいなのか、家に着くと、若干物足りない気分になっていたのでした。もう1品ぐらい頼んでもよかったか……?

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