2日連続で映画鑑賞です。ほんとに、もーそろそろ大丈夫じゃないかな、と思いつつ、今日も大事を取って電車移動……っていうか、今日は家に昼食が用意してあって、帰り道に空きっ腹で自転車を漕いでたらへばりそうなのでやめたのです。
今日観てきたのは、午前十時の映画祭8上映作品、28本目――つまりは最後の1本です。『真昼の決闘』のスタンリー・クレイマー監督の1967年作品、突然結婚を決めた黒人男性と白人女性を巡る困惑や葛藤を描きだした『招かれざる客』(コロンビア映画初公開時配給)。意図したわけではなく、2日連続で黒人が中心となった映画を観ることに。
テーマはシリアスなんですが、私にはこの作品の語り口はとてもユーモラスに映りました。これよりも深刻な人種差別のドラマが幾つも登場したせいでもあるのでしょうが、登場人物をほぼすべて誠実で真面目な人物にすることで、立場によって異なる観点を明確にし、それぞれの立ち位置での悩みを程よい匙加減で描写しているからと映る。不快な忠告をしてきた部下に対する母の小気味良い切り返しや、黒人男性の真意を勘繰って黒人の使用人が詰め寄るくだりなんか、私には微笑ましく映りました。こんがらがった挙句の締め括りも鮮やかで、中心となるカップルに限らず、これ以降も繰り返される軋轢を予言しつつも優しい結末が快い余韻を残します。
と言うわけで今年も無事――かどうかは解りませんが、どうにか午前十時の映画祭8、コンプリートです。忘れないうちにエントリーシート発送しないと。
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