明後日、29日はTOHOシネマズ日劇に替わる日比谷地区の最大手シネコン、TOHOシネマズ日比谷がオープンします。しかしご多分に漏れず、オープンに先駆けてメディア向けの内覧会や、試写会、先行上映がある。今回、TOHOシネマズでは都内ふたつめとなるIMAXスクリーンでの上映作品に限り、先行で行われる上映のチケットが発売されていたので、当然のように購入しました。
上映時間はお昼時か15時台か夕方、という三択。スケジュールを睨みながら、「そういやそろそろアレも観ておかないといかんのでは?」と思い至り、別のエリアで上映されている別作品とハシゴをすることに。
購入したチケットは当日朝にカウンターで交換する必要がある。ハシゴするためには、午前中にいちど立ち寄っておくべきだろう、と考え、まずはバイクにて日比谷へ。使いやすい駐車場を見つけてあるので、こーいうときに楽だ。
ほぼ完成した時点でいちど立ち寄って外観は確認してましたが、思ってた以上にでかい。そして、かなりいい雰囲気の劇場になってました。
ショッピングフロアを挟んで4階に位置しており、エレベーター以外の動線がやや解りづらい、という欠点はありますが、そうまでして広く設けたロビーは解放感抜群、そしてスクリーンへのアクセスは非常にシンプル。スカラ座とみゆき座を改装したスクリーン12と13だけは地下に行かないといけないものの、11までのスクリーンはほぼ1本の廊下で繋がっているためアクセスがとてもシンプル。何より、日比谷公園に面したロビーの眺望が素晴らしいこと。私の訪れたことのあるTOHOシネマズのなかで、ロビーの雰囲気は間違いなく最高。
近くで昼食を摂り、いったん家に帰って軽く仮眠を取ったのち、電車で劇場まで戻って鑑賞したのは、リュック・ベッソン監督がフランスのSFコミックを実写化、ちょっとチャラい軍人が宇宙の危機を救う『ヴァレリアン 千の惑星の救世主(字幕・3D・IMAX)』(kino films配給)。
ぶっちゃけ作品自体にはそんなに期待してませんでした。ただ、機会があれば観るつもりではいましたし、日比谷のIMAXをいち早く体験出来るので、それなら、とプレオープンで馳せ参じたわけですが……やっぱし、まあこんなもんかな、という出来でした。
映像は美しいし迫力はある。『アバター』で技術が完成されたから撮った、と監督が語るように、あの影響がありありと窺えるパール人はじめ、個性的な宇宙人の描写が楽しい。ただ、全般に「こういうシーンを作りたい!」という気持ちが先行して、いまいち整理が足りず緊迫感に欠く。仮眠を充分に取れなかったこと差し引いても、ちょっと退屈でした。ヴィジュアルの完成度は文句なしなので、大スクリーン、それもIMAXで観るだけの価値はありましたが。
鑑賞後はふたたび電車に乗り、御徒町へ移動。TOHOシネマズ上野にて鑑賞したのは、『さよならの朝に約束の花をかざろう』(Showgate配給)――先月、初めて観た際、スケジュールの失敗により冒頭を見落としてしまったので、遅ればせながらフォローしてきたわけです。
はっきり言えば、映画としては『ヴァレリアン』より面白かった。こちらも気持ちが先走って、やや端折りすぎたきらいがあったり、台詞が陶酔的に過ぎるところもあるんですが、それ故に滲む情熱、充分に情感を高めた末のクライマックスが胸に残る。うん、やっぱり頭から観直してよかった。
途中の移動や待機時間が長かったせいか、思いのほか消耗してしまい、現在なかなかグロッキーです。そろそろ、観た映画の感想くらいはさっさとアップしていきたいんですが、今週中はたぶんそうもいきません……理由はじきに解ります。
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