金曜で1日、と来れば大作映画が封切られるのは至極当然。その影響で本日は、最終回を迎える作品が多い。そんな中に、是が非でも劇場で観ておきたかった作品が含まれていた。当然、私としては行かざるを得ないのです……が、朝9時15分開映、というのはなかなか厳しかった……。幸い、早めにかけた目覚ましが効いたから良かったようなものの。
というわけで、朝からバイクにて駆けつけたTOHOシネマズ日比谷にて鑑賞したのは、ジョージ・クルーニー監督にコーエン兄弟脚本、そしてマット・デイモン主演という濃い布陣で描く、“理想の街”で起きる不穏な騒動を描いたサスペンス『サバービコン 仮面を被った街』(東北新社×STAR CHANNEL MOVIES配給)。実はジョージ・クルーニー監督作品はぜんぶ劇場で観てます。どーにかコンプリート継続できた。
いやーヒドい話だ(褒め言葉)。この面子で安直な話にはするまい、とは思ってましたが、想像以上にえげつない展開です。出てくる奴があまりにもクズばっかりで、それ故に先が読めない。さんざん観客を振り回しながら、そこにきちんと現代のアメリカ社会にも(未だに)通じる諷刺が盛り込まれていて、メッセージ性も豊か。統一感のある、見ようによってはファンタジー的なヴィジュアルが、1950年代には存在したアメリカのコミュニティの内包するディストピアめいた側面をいっそう強調しているように思います。一級の映画人たちにして、クセ者揃いのスタッフならではのブラックな味わいに満ちた作品。
スタートが早ければ、上映が終わるのも当然早い。移動時間を考慮しても昼食時に充分間に合うので、食事は摂らずに帰宅しました……よーやく胃の調子が良くなってきたので、そろそろ外食もしたいんですけどね。
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