プログラム切替直後の火曜日ゆえ、午前十時の映画祭9を鑑賞するべく、いつものTOHOシネマズ日本橋へ……天気はいいのですが、しかしきのう観測史上最高気温を記録したばかりで、何十分も陽射しを浴び続けたらどっかで倒れそうな気がしたので、今日は大事を取って電車移動。
今コマの作品は、サイレントからトーキーへの移行期を背景に、表現方法の変化による試行錯誤とそこで繰り広げられるロマンスを、ふんだんなダンスと音楽で彩ったミュージカル映画の金字塔『雨に唄えば』(大映初公開時配給)。この映画祭では第2回以来、デジタル版は初めての上映です。
久々に観て思ったのは、「ドナルド・オコナー凄え」でした……初見のときはそこまで感じてなかったんですが、“Make ‘em Laugh”を歌うくだり、笑いを誘うためにいったいどれだけエンターテイナーとしての技術を注ぎ込んでるのか。パントマイムもやっているし、中盤以降のドタバタっぷりは高い身体能力がないと難しい。ジーン・ケリーの計算され尽くした華麗さももちろん見応えがありますが、ドナルド・オコナーの驚異的な技倆に魅了されっぱなしでした。あと、恐らくはデジタル化されたせいなんでしょうが、前に観たときよりも書き割りっぽさを感じました。それはそれで味ではある。
鑑賞後も、食事を求めてうろつくことはせず、家まで戻って昼食を摂りました。体力的にはだいぶ恢復してきましたけど、健康な人でも倒れるような陽気で無茶は禁物。
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