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本当はきのう観終えるつもりでいた映画というのはこれです。1989年公開、老中によって命を狙われた世子を江戸に届けるため浪人達が決死の戦いに挑む『将軍家光の乱心 激突』。先日亡くなった降旗康男監督の作品だった――のは本当にたまたまで、残っている映画感想の宿題に降旗監督の『夜叉』や、結果的に遺作となった『追憶』があって、復習がてら鑑賞するために月額レンタルにこれらを拾っているとき、これも降旗監督だった、と気づいて、追加していたのです。
実はこれ、公開当時に映画館で観ている。当時、映画にはそんなに興味がなくなっていたのに鑑賞したのは、THE ALFEEの曲が採り上げられていたから、という一言に尽きる。それでいて映画自体も“面白かった”という記憶は鮮烈に残っていて、さんざん映画を漁ってきたいまの目で見るとどうなのか、というのも確かめてみたかったのです。
とりあえず、いま観ても変わらずに面白い。特撮や演出に古さは禁じ得ませんが、逆にいまでは出来ない趣向も鮮烈。詳しいことはまた後日ちゃんと書きますが、エンタテインメントとしてはかなり上出来。
ちなみに本篇の公開当時、THE ALFEEが“激突”のタイトルを冠したビデオをリリースしていて、そこにはライヴ演奏のほか、高見沢俊彦が天草四郎を演じたイメージ映像みたいなのまで収録してました。本篇と関係がない人物なので、きっと誰かが高見沢さんに四郎をやらせてみたかったか、本人がやりたがったのでしょう。このイメージビデオも特典で収録されてないかな~、という期待がちょっとだけあったんですが、やっぱり入ってなかった。セル版にも入ってないんだろうか。
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