突如としてこれを遊んでます――いや、ほんとは発売したらすぐに買うつもりだったんです。が、何だかんだで時機を逸し、このところSwitchを動かしてないなー、と思い、そのときこれが脳裏をよぎってしまったのです。ちょこっとだけ余裕があったので、衝動的に買ってしまった。
さすがSQUARE ENIXと言うべきか、シナリオやゲームバランスが絶妙。ユーザーは8人いる主人公のいずれかを選んでゲームを始めるのですが、旅をするうちに他の主人公と出会う。そこで彼らを仲間に組み込むと、改めて各個の来し方を見せてくれる。しっかりとドラマを築きながら、ユーザーそれぞれで異なる物語を紡いでいる、という感覚もしっかり演出している。
が、発売のだいぶ前から発表されていた体験版を遊んだときから思っていたことですが、本件の最大の魅力は、あまりに個性的なヴィジュアルだと思うのです。
キャラクターはさながら初期のファイナルファンタジーを想起させるドット絵風、フィールドもシンプル。しかし、手前や奥にあるものをぼかす遠近感を演出していて、まるでかつてのドット絵をそのまんま立体的な箱庭にしたような不思議な風情がある。凍てついた空気にちらつくダイヤモンドダストやギラつく陽射しも細やかに表現して、まるで現実世界に設えた箱庭を眺めるような趣です。本格的に生身の手触りを再現しつつある主流の作品群とは異なる、家庭用ゲームというジャンルで育てられた流儀に則った美しさ。
火曜日の映画鑑賞のときに買ってから、これとラブプラス EVERYでいっぱいいっぱいになってます――もうすぐ8人全員揃いそうなので、ぼちぼちペースを落とし、じっくり進めるつもりですけど。
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