『武装錬金』第16話 新たなる力

 友人や妹たちと海を訪れ、ひとときの休息を満喫するカズキと斗貴子。だがその晩、ふたりは別々の場所で衝撃の真実を知らされる。錬金戦団の忌むべき過去の象徴ヴィクター、それと同じ変化を辿ろうとしているカズキの存在を、戦団は認めなかった。いちどホムンクルスによって殺されたはずのカズキを、再殺せよ――

 いやあ、絵付きのブラボーキッスは強烈だなあ。そしてその浮かれたトーンから前半のうちに一転、シリアスに転換する呼吸も見事です。

 どうもコメディ担当のきらいが強かったブラボーの本領発揮であり、対峙するカズキもいつになくシリアスで格好いい。作画の味が従来とちょっと異なりますが、一貫して完成度が高いのでもう気にすることなく戦闘の迫力にのめりこんでいられます。序盤でギャグをやり尽くしたあとなので、相変わらずの密度ゆえ観ているとえらい疲れますが充実感も素晴らしいものがあります。不幸体質の中村剛太がこの時点で不幸路線邁進のフラグを徐々に立てているのに意地の悪い快感も見いだせたり。

 原作をよく整頓してクオリティの高いシリーズですが、改めてその底力を堪能させていただきました。……それにしてもEDは前回から蝶野メイン、番組最後の一枚絵と文句は桜花。本編で出番がないぶんを充分に補ってもらってる。このふたり愛されてるよなあ。

コメント

  1. 冬野 より:

    いよいよ「残りは何話だー」とカウントダウン状態ですな。体力ある制作体制なら、オープニングを省略して最初から本編スタートしたりできるんですが。

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