どう考えてもいまこの状況で平日まで映画を観るわけにはいきません。しかし観ないと本当にひからびそうなので、週末だけは勘弁してください。というわけで今日は映画鑑賞へ。
先週確保したチケットは午後からのものなので、その気になればハシゴも出来たのですが、お買物が沢山あるし、それ以前に感想を2本も溜めるとあとあときついので、本日は大人しく一本に絞り、午前中は秋葉原で買い物を済ませる。
そのあと有楽町に出る。映画の前に、近くで昼食を摂ることに。前は高速下によく行く店があったのですが、いつの間にか無くなっていたので、昨晩インターネットで調べて美味しそうなうどん屋の情報を引っ張り出し、その店を探す。地図で確認したさい、1ブロックほど位置を誤解していたためにやや手間取りましたが、開店直後ぐらいに無事に辿り着く。評判がいいのはぶっかけうどんだったところを、敢えてカレーうどんを頼んでみましたが……これはちょっと失敗でした。私の好みはとろみのある汁がたっぷりと麺に絡んだものなのですが、ここはサラッとしたつゆで、やや絡みかたが緩い。麺のコシは充分だし、普通に辛いツユも悪くないとは思うのですが、どーも私の好みとは違うのです。他日、別のメニューを頼んでみることにして退出。とりあえず、有楽町界隈での手頃な店が見つかっただけでじゅうぶん収穫です。
ビックカメラを覗いたりしつつ時間を潰し、ようやく日劇PLEXへ。初回上映後にも舞台挨拶がある都合上、丸の内ピカデリーとの共有ホールがえらい人だかりになっていましたが、こちとらこの手のイベントには慣れっこなので、プログラムの購入も飲み物の確保も素速く済ませ、はやばやと席について落ち着いてしまう。……ただ、あらかじめトイレに行っておかなかったことをあとで後悔しました。保ったけどさ。
本日の鑑賞作品は、『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督が、郷里・香川のソウルフードを愛情たっぷりに、笑いと感動で彩って描いた『UDON』(東宝・配給)。タイトルだけで絶対に観ると誓っていた本編、実のところ内容にはほとんど期待していなかったのですが、うどんへの愛情抜きで鑑賞しても素晴らしい娯楽映画でした。製作に関わっているフジテレビは意図的にブームを仕掛けているようですが、話自体はブームが終わったあとのことにまで目を向けており、その決着も意外なくらいに感動的。寧ろあのキャンペーンでさえ作品の印象を増すための工夫であるようにさえ見えます。ごく普通にお薦め、但しうどん好きは聖地巡礼したくなるので気をつけろ。詳しい感想は、「最初、ユースケとトータス松本は兄弟役だと勘違いをしておりました。」からどうぞ。鈴木京香とユースケより遥かに似てると思うんだけど。
肝心の舞台挨拶は、上映前に開催されました。司会は本編にもちらっと登場している、フジテレビアナウンサーの笠井信輔。微妙に滑舌が悪く、『交渉人真下正義』を『交渉人真下まさよひ』と言ってしまったのをすかさず観客に突っこまれたりしてましたがまあご愛敬。
続いて登壇したのは、主演のユースケ・サンタマリアにヒロイン役の小西真奈美、ほか小日向文世、木場勝己、升毅、片桐仁(ラーメンズ)、要潤、監督の本広克行に、作中登場する謎のヒーロー、キャプテン・ウドンの計9人。
人数が多いと散漫となりがちなのが舞台挨拶ですが、今回はかなり面白かった。はじめから主演を想定されて脚本が作られたらしいユースケのいつも通りに適当な挨拶を皮切りに、講談師さながらの口の巧さで大いに沸かせた升毅、香川出身だからと言って過剰にアテにされた鬱憤をぶちまける要潤、真面目に話しているかと思ったら最後のオチが言いたかっただけらしい木場勝己、とそれぞれに芸を仕込んでいて楽しませてくれます。トドメは、全員のコメント中ただひたすら仁王立ちしていたキャプテン・ウドン。笠井アナの「最後にポーズをひとつ」と促されたとき、横にいた監督からマイクを向けられてうっかり作中の決め台詞を素で言ってしまう、という素敵なボケをかましてくれました。本当は喋っちゃいけないから演出ミスなんです、としたり顔で言った本広監督が酷い。すかさず笠井アナに突っこまれてましたが。
舞台挨拶も作品も非常に面白く、ハシゴ可能な日程を敢えて一本に絞りましたが、それでも大満足の一日でした。
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