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 またぞろ連休なので、たぶん今日あたり届くだろうな、と思っていたら案の定届いてました、ジャッキー・チェンDVDコレクション、来週火曜日正式発売の最新46号です。

 今回は初期のジャッキー作品では特筆すべき注目作、『ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門』です。なんで特筆すべきか、その理由は冊子のほうにも丁寧に書かれてますが、ロー・ウェイ監督によって見出され再デビューするきっかけとなった作品であり、なおかつ、のちに『男たちの挽歌』シリーズで香港映画界を代表する映画人となったジョン・ウー監督作品への初めての出演作であり、そこにサモ・ハン・キンポーやユン・ピョウまで揃った、もはや今となってはあり得ない豪華な布陣で作られた映画だ、ということ。

 むろん、ジャッキー自身もまだ自らのスタイルに開眼していないし、ジョン・ウー監督にしてもこれ以降長い雌伏の時を過ごすことになるわけで、決して万全とはいえないんですが、既に閃く彼らの才覚が垣間見える作品でもある。そして、再デビュー後にたくさん撮られたロー・ウェイ関連作品のどれよりもクオリティは間違いなく上。

 いまの目で見ると、この作品で成功していても決して不思議ではない気はしますが、ここまで心を込めて作っても当たるとは限らないのが映画の難しさであり、本篇で失敗したからこそジャッキーはいちど香港映画界から距離を置いて両親の暮らすオーストラリアに隠遁、ロー・ウェイというあくの強い人物のもとでの復活を経て、自らのスタイルを見出すわけですから、なにが幸いするかは解らない。

 ちなみにその再デビュー作『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』。かのブルース・リー出演作の続篇という位置づけながら、ジャッキーの名前抜きでは取り沙汰されることがないあたりで、観ていなくても出来映えは窺い知れますが、ジャッキーの変遷を辿る上では、この2作品を続けて鑑賞できるのはいい構成だと思う。

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