新・午前十時の映画祭はプログラム入れ替え直後の月曜日に鑑賞する、という自分ルールは今回も継続してます。10月中は大つけ麺博の存在もあってTOHOシネマズ新宿に一時的に鞍替えしてましたが、やっぱりこっちのほうが私にとっては便利なので、TOHOシネマズ日本橋に戻りました……IMAXとかMX4Dとかはあちらにしかありませんから、新・午前十時の映画祭は基本こっちを常小屋にしておきたい。
今月のプログラムは高倉健追悼特集枠です。本日鑑賞したのは1975年作品、新幹線を走らせ続けないと爆発する、という前代未聞の脅迫計画が起こすパニックを描き、あの大ヒット作『スピード』の元ネタにもなったという説もある名作『新幹線大爆破』(東映初公開時配給)。
公開当時、日本であまりヒットしなかった、という話がにわかに信じがたいクオリティの傑作です。本邦の刑事ドラマめいた描き方をしながらも、各所で発生する混乱を重層的にまとめてまさに手に汗握る物語。ややドラマの挿入の仕方、回想の扱いに恣意的な印象もあるものの、しかし繰り返し繰り返し想定外の事態が発生する読めない展開で最後まで引っ張られます。どちらかと言えば陰鬱な結末ながら、観終わっても「面白かった」という感想がまず先に出てくる、優秀なエンタテインメントでした。奇しくも先週、同じ高倉健の『網走番外地』を観たあとだと、あのラストに別の感慨も覚えましたが、それもまた一興。
なお、本日の移動は自転車ではなく電車を利用しました。さすがに今日の雨模様では自転車は使えない。しかも、行きはけっこうな雨脚で、リュックに突っ込んだ本が濡れそうだったので、余分に電車賃を支払って、コレド室町に直結する三越前駅を利用するという……明日以降なら当分晴れの予報が出てるのも解ってたんですけどね。
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