今週はいつもの予定をキャンセルするくらいに大詰めの状況です。が、今期の新・午前十時の映画祭は1週間上映、うっかりすると観逃してしまいかねない。だったら、まだちょっと余裕のあるうちに観てしまおう、と考えて、今日出かけて参りました。
1回ぐらいはTOHOシネマズ新宿で観ようかしら、と思ってるんですが、今回も訪れたのは日本橋。今週の作品は、オードリー・ヘップバーンの伝説的出世作、某国の王女とローマ駐在の新聞記者の交流を描いたロマンスの名作『ローマの休日』(パラマウント初公開時配給)。
このあいだの『ニュー・シネマ・パラダイス』と同じく、4度目の劇場での鑑賞です。うち3回がこの映画祭だ、というのも一緒。2度目に観たのがあの震災の日、というイヤな記憶も、4度目ともなるとだいぶ拭えたようで、いままででいちばん冷静に鑑賞できました。
名作であることは言うまでもないんですが、ごく冷静に鑑賞すると、ヒロイン・アン王女とジョーがちゃんと会話を交わすまで1時間ぐらいを要している、というのに驚きます。大使館を抜け出したあと、直前に打たれていた睡眠薬が効き始めてしまい、ジョーと出会った直後はずっと夢うつつなので、まともな会話などしていないのです。もちろん、普通に出会うはずのないふたりですから、ファンタジー的な導入が重要ではあるんですが、浸透している見せ場の大半が実は後半1時間に入っている、というのはちょっと意外でした。あんまり立て続けに観てれば飽きるでしょうが、少し間隔を空けるだけで、また味わいが増すあたりはやはり名作の名作たるゆえん。
次回から4作品はまた2週間上映に戻ります。つまり7月、夏休み序盤はまた1週間のターンが続く予定。やっぱり、必要に応じて新宿も並行して利用しないと、今期のコンプリートはちょっと辛そうだなー。
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