『僕の歩く道』第四話

 輝明(草なぎ剛)に初めて動物園からの給料が出た頃、都古(香里奈)は岐路を前にしていた。自分が家庭のある恋人・河原(葛山信吾)との結婚を内心望んでいることを自覚してしまった彼女は、先の見えない関係にけじめをつけようと試みる。その葛藤ゆえか、都古は熱を出して動物園を休んだ。その日、輝明は奇妙な様子を見せる……

 今回は過渡期のエピソードという感じ。大竹の扱いにだいぶ馴染んできた三浦(田中圭)に、そんな彼を雇うことに古賀(小日向文世)が賛成していない理由も仄めかされたものの、その辺は大きく触れず、都古に訪れる変化と、それが輝明に少しずつ影響していくさまを描いている。派手さはありませんが堅実でいい手応えです。相変わらず草なぎの自閉症の演技にはちょっと引っかかりを覚えるのですが、あくまでちょっと。フィクションという枠のなかではこのくらいの潤色は許容範囲でしょう。

 そして、ラストの展開を経て、次回以降から都古周りで更に決断を迫られる流れになりそう。個人的には都古との関係よりも、動物園での位置づけを固めていって欲しいのですが、このシリーズの製作者はその辺解っているはずなので、たぶん最後にはどうにかしてくれるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました