いよいよ本日より、デジタルで蘇った名画を1年かけて上映する新・午前十時の映画祭、2年目のスタートです。長いことTOHOシネマズ六本木ヒルズの問題だらけのサーヴィス態勢に不満を抱いていて、違うところで観たい、とずーっと念じていましたが、今回からはオープンしたてのTOHOシネマズ日本橋でも上映されます。……まあ、日本橋もサーヴィスの態勢についてはまだまだ文句をつけたいところがたくさんありますが、新しい分だけ期待をかけられますし、施設は綺麗で何より私にとってアクセスが容易、という利点もあるので、基本的に今年はこちらで押さえていくことにします。
初回ぐらいは封切りとも言える初日に押さえよう、というわけで朝から日本橋へ……自転車でのアクセスは良好、なんですが、この春休みの時期だけはちょっと途中が走りにくい。まあ、あと数日の我慢だ。
六本木では座席数の少ない、かつシートの質が比較的いい(とはいえもうオープンからだいぶ経つのでへたってますが)プレミアスクリーンでの上映が恒例になっていました。日本橋でも恐らく、動員数に合わせて適切な規模のスクリーンに移っていくのでしょうが、初回ということもあってか、日本橋ではちょうど平均的な規模になるスクリーン9での上映です。初回はかなり席が埋まっていたようですが、これがずっと続くわけではないでしょうから、最終的にはスクリーン1〜4あたりが定位置になるのかも。
日本橋での封切り作品は、チェン・カイコー監督の代表作、20世紀の中国の動乱に翻弄された京劇俳優たちの運命を哀しくも美しいタッチで描いた『さらば、わが愛/覇王別姫』(ヘラルド・エース配給)。オムニバスでは2本ほど観たことがあるんですが、長篇はこれが初鑑賞。
3時間近い尺が苦にならない堂々たる大河ドラマ。少々、エピソード同士の跳躍が激しく、推測で埋めなければならない部分が多いんですが、それも含めて醸しだす詩情が豊か。そして何より、トニー・レオンの妖しい美しさに圧倒されます。デジタル化第2シリーズとしては相応しい内容だったと思います。
鑑賞後はちょうどお昼時、何なら映画館の入っているコレド室町で食べていこうかなー、とか考えていたんですが……オープンして間もない春休み、しかも土曜日ともなれば、そりゃ大混雑しているのも当然です。すごすご退散、しようと思ったら、天気予報になかった俄雨に祟られてしばし足止めを食うのでした。間もなく小止みになったところを見計らって脱出、あれこれ悩みながら自転車を漕いで、けっきょく自宅から近いところのファストフードで買って帰るのでありました。
ここ数日、また少し体調を崩していたせいもあって、まだ体力が戻っていなかったのでしょう、帰宅後は疲れ果てて少し長めに仮眠を取り、のんびりだらだらと粗筋を書いたりしていたので、感想は仕上がらず。明日以降アップ致します。
コメント
お疲れ様です。
私の方でも今日、日本橋で「さらば、我が愛〜」を鑑賞しましたが、トニー・レオンではなくて、レスリー・チャンではないでしょうか。
あら、そうでした。ずーっと前から用意してあった感想更新用ファイルに何故かトニー・レオンと記載してしまって、ずっと勘違いしていた模様。御指摘感謝します。